伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「昔からあるアルファ21」。繊維系グルテンの代表格とも言えるこのエサを釣り人は親しみを込めて「21」と呼ぶ。テーマ初回は、千葉県市原市にある浜野HCでの実釣編をお届け。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
浜野HCでヘラブナ実釣
1月16日(木)の7時に入場。1号桟橋中央付近の西向きに入釣した伊藤だったが、撮影(太陽の向き)のしづらさから2号桟橋の東向きにチェンジして再開した。これで約2時間のタイムロス。
当日のタックル
釣り方は竿15尺で両グルテンの底。水深は約2本。エサはアルファ21が30cc+グルテン四季70cc+水100cc、かなりしっかりしたタッチだ。
釣果不振は暖冬が原因?
直近情報の竿頭がこの釣り方だったので迷わず選択したわけだが、当日は思うようにアタリが出ない。と言うよりも続かない。
間が空く時間が長いわりに、アタリが出ると数枚立て続けに釣れてくる。ホントに不思議な時合いだった。
「まあ単純にあまりよくないんだろうね。おそらくだけど、妙に暖かい陽気が悪さをしているとしか思えないよ」
読者の皆さんも感じているだろうが、今冬は驚くほど暖かい。どの釣り場に行っても例年より水温が高めで、だからと言って活性が上がるほどでもない。この中途半端さが底釣りに悪影響を及ぼしているのだろう。
「アタリが続く時はいい感じの触りが出てそこから落とすのだから、ヘラが底に着いていない感じでもない。アタリが出ない間を克服できれば、もっと釣果が伸ばせるんだけどね」
グルテンセットに変更が功を奏す
そこで両グルテンに見切りをつけてグルテンセットに切り替えた。
「単純に寄せが足りないのかもしれないし、ダンゴで活性をもっと上げられるかもしれない」
食わせはアルファ21の単品で配合は粉30cc+水40cc。バラケはダンゴの底釣り夏、同冬、ペレ底が各50cc+水75cc。
ダンゴの効果はやはりテキメンだった。周囲から寄って来たのか、それとも上っ調子の魚の口が下に向きやすくなったのか。
いずれにしてもすき間時間が減ったことでカウントは順調に伸びるし、型も両グルテンの時よりよくなった。
アルファ21の利点
昨日は両グルテンで釣れて今日はバラケが必要だなんて、釣りって分からないものですね。まあだからこそ面白いんでしょうけど。
「釣況がコロコロ変わってもアルファ21を持っていれば、両グルテンやセットの食わせにも自在に切り替えられるのが便利だよね。とくにエサを持たせることに長けているから、食わせ使用でも安心して使えるよね」
他のグルテンとのブレンド性もいいですよね。私もアルファ21は必ずバッグに入れてあります。
「それはいい心構えだね。いざという時、ないと困るエサのナンバーワンかもしれないね」
当日の最終釣果は30枚
当日はダウンが不要なほどの暖かさ。もしかして宙のほうがよかったかもとも思えたが、常連のほとんどが底釣りで楽しんでいるなかで、一人宙釣りってのもどうかと思えたので、伊藤にはそのまま底釣りで通してもらった。
グルテンセットを主体に、時には両グルテンなども織り交ぜながら、14時までに30枚。香川県産の肩張り新ベラ(400~600g)が約半数を占めた。
<週刊へらニュース 伊藤さとし/TSURINEWS編>