アイナメは、真冬でも狙える数少ないターゲットのひとつとして、投げ釣り師に人気がある。特に岩礁帯を中心に潜んでいるので投げ釣りで狙うとなると、根掛かりが付きもの。今回はそんなアイナメ釣りの基礎知識と根掛かりの対策法、入門者にも手軽に使えるオススメ市販仕掛けなどを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター奥野太郎)
投げ釣りの仕掛けは2タイプ
仕掛けは大きく分けて「天秤吹き流し」と「胴付き」の2種類になる。仕掛けは自作することも多々あるが、最近はさまざまなこだわりや工夫がされた市販のものも多いので、私自身も後者をよく使っている。
具体的に私が愛用している市販の仕掛けを5つ紹介したい。市販されているタイプはカレイ狙いと兼用が多いのが特徴だ。カレイ用に細いハリスもラインナップされているが、アイナメ釣りの場合は4~5号など太めを選ぶといい。
オススメの天秤吹き流し仕掛け
吹き流しは一般的な仕掛けで、天秤を介して使う。この仕掛けは遠投にも対応でき、自然にエサを漂わせることができるのが特徴だ。まずは吹き流しタイプのオススメの仕掛け3つを紹介する。
赤金カレイ2本
吹き流しの市販仕掛け「赤金カレイ」は、カレイバリを使った定番の2本バリ仕掛けで、エサ付けやキャスト時のバランス、強度においてオールマイティーで扱いやすいので入門にはオススメの仕掛けだ。
港内・湾内カレイアイナメ
「港内・湾内カレイアイナメ」は、同じくカレイバリを使った2本バリ仕掛けだが、エダスにオレンジ色のフロートが付いていてアピール力が増し、さらにエダスの付け根の3方向パイプがカラミ防止につながって、トラブルをより回避できる。
抜投カレイ・アイナメ
「抜投カレイ・アイナメ」は文字通り「投げて抜き上げる」といった頼もしい太仕掛けだ。大物にも対応できる作りとなっている。エダスのフロートや3方向パイプの他、カレイバリよりも広角なハリ先形状でしっかりフッキングさせ、スッポ抜けを防ぐ「抜投カレイ」が採用されている。
使用する天秤
これらの市販仕掛けは比較的根掛かりの少ないポイントで、エサのアピールや食い込み重視で狙う場合に遊動式テンビン、あるいは浮き上がりの速いジェットテンビンにセットして使用すると良いだろう。
潮が速い状況や根が多く、頻繁に根掛かりを起こす場合は、石鯛用のテンビンと瀬ズレワイヤーを使った仕様にし、ハリスも6~8号で1本針にするといい。針はビッグサーフ13~15号程度を結ぶ。1本針なら作るのも簡単なので、いくつか自作しておこう。