いよいよ寒グレが最盛期に突入します。この時期のグレは産卵を控えて栄養分を身体に溜めるためどん欲にエサを追うようになります。グレのフカセ釣りの中で、もっとも重要なものがまきエサです。まきエサで集め、活性を上げ、食いを誘発させる、そんな役目を果たす重要なまきエサについて今回は紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・前西喜弘)
寒グレ期のお勧めブレンド
さて、今度は私の寒グレ時期に実際に使っている素材を紹介してみます。まず生オキアミ。ほとんどの場合、さしエサはオキアミを使うと思います。1日の釣りで、3kg板のオキアミを4枚(合計12kg)を使います。摂餌効果を高めるためにはなくてはならないものですね。
次にグレは海苔や海藻などを主食としています。この事から配合材には、のりグレを多用します。また、集魚力が高くまとまりの良い、グレパワーV9、イワシパワーグレスペシャルに、遠投性と拡散性の強いグレパワー沖撃ちスペシャルをブレンドしたものを好んで使用しています。
まきエサ作成時の注意点
まきエサを作る時の注意点ですが、私の場合、オキアミは極力潰しません。ユックリと原型に近い状態で沈下してほしいからです。全解凍したオキアミに、まずは水分を吸わせるため、水を適量入れる事から始めます。
次にのりグレを入れ、乾燥海苔に水を吸わせて大きくふくらませます。それを終えると順々に配合材を混ぜ合わせて完成です。この手順で作らないと、海苔の効果が発揮できず、オキアミも空気がかんで水面に浮き、ポイントは鳥だらけ・・・てな事になってしまいます。
磯際狙いのまきエワーク
寒グレ期の場合、まずは足元の磯際からスタート。状況が良く足元にエサ取りが居ない場合や、朝一番のまだ活性が上がっていないと思われるタイミングで、磯際をぜひ狙ってみてほしい。
この場合、さほどまきエサを固める必要もなく、投入した仕掛け周辺にパラパラッとまくだけです。足元に打つまきエサは、沖を釣る場合も有効で、見えない遠いポイントの海中状況をイメージするためのヒントになります。
沖を狙う場合のまきエワーク
次に沖を狙う場合ですが、エサ取りが多い場合は先打ちをしません。エサ取りの群れを割って、グレが海底から浮上するのが早い場合は別ですが・・・。寒グレ期は全体に魚の活性が低い場合も多いので、後打ちでしっかりとまきエサを入れるポイントを決めて、コントロール良く打ち返すのが有効だと考えています。
ただし、沖を遠投で釣っていても、足元に入れたまきエサにグレが見えたり、エサ取りが減ったりすれば、沖でも同じ状況が考えられます。この場合はまきエサ先打ちからの仕掛け投入が功を奏する場合が多いと付け加えておきます。
<前西喜弘/TSURINEWS・WEBライター>