暖冬の影響で大阪湾の沖堤防辺りの表層水温は平均しても12度前後と安定した状況で推移している。今季の落とし込みのチヌは、まだまだ上層で釣れるチャンスがありそうだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・大田徹)
表層に見えた年無しチヌ
昨年末は12月30日に竿納を予定していたが、雨予報のために12月28日は午前中、29日はお昼前から午後メインで2日連続での竿納め釣行をした。
場所はもちろん夢フィッシングで渡るホームグラウンドの堺港新波止。28、29日両日ともに中潮で、同じような潮回り。しかし28日は午前中の満潮から下げ潮に入るタイミングからチヌ(クロダイ)が数多く浮いてきて見え出した。
無風で潮もスケスケの状況が影響したのか、案の定、なかなか口を使ってくれなかったが何とか2尾をキャッチ。うち1尾は表層に見えていたデカいチヌを狙って釣った50.5cmの年無しだった。
1日違いで大違い
数多くチヌが見えるとなかなか食ってこずとも、何とか釣ってやろうと気合いも入る。翌29日も期待して釣行したが、この日はチヌが全く浮いてこず、アタリも気配もほとんどなくて、何とか40cmほどのチヌが1尾の釣果だった。厳しかったが前日には年無しも釣れたし納得の竿納めとなった。
年始は大アジに大サバ回遊
年が明けてからは年始に大アジに加えて40cm前後の大サバの回遊があり、それを狙ってサビキでの釣行のみ。しかし、ヘチや落とし込みで常連や仲間からは、釣果の情報が届いている。
まだまだ大釣りの期待あり
盛期のようにバンバンアタリがあったり、短時間で2ケタ釣果ということはなかなか難しいが、早朝や日暮れ前の一瞬であったり、他(フカセやサビキなど)の釣り人が少なかったり、場所や時間帯、タイミングが合えば、まだまだそれに近い釣果が期待できる。後は1月後半から2月にどれだけの冷え込みがあり、水温がどこまで下がるか・・・だ。
これからの有効エサ
エサは上層(水面下から2ヒロ)で勝負できるならフジツボ。チヌが全く見えず、中層から底付近を狙うなら岩ガニやアオコガネ、地エビなどが有効だ。ここ数年、堤防に付着が少なく、採取が困難なパイプ虫も入手可能であれば、これからの時期は使いたいエサだ。
しかし、この釣りを始めた30年ほど前は、1、2月の厳寒期に上層で釣るなんてことはほとんどなかったように思う。またヘチ、落とし込み自体、この時期はあまりしてなかったが・・・。これも環境の変化による、釣りシーズンの変化だろう。
<大田徹/TSURINEWS・WEBライター>