三重県・須賀利磯の寺島が12月1日に解禁となった(10月、11月禁漁)。当日はフカセ釣りで、46cmの口太に、42cm尾長グレをタモ入れでき、大満足な釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・武田英敏)
沖の寺島のワレへ渡礁
いつもお世話になる紀北町引本浦・広福丸渡船の船長から、「解禁初日の釣果は思わしくなかったが、40cmオーバーのシマアジや口太グレの40cmオーバーもポツポツ。尾長グレは潮次第で出てきそうだ」と6日に連絡が入り、「2日後に行きますわ」と8日に単独で出かけ、午前5時45分に出船して、船長の勧めで沖の寺島のワレに渡礁した。
当日のタックル&エサ
まきエサは生オキアミ6kg、配合エサはマルキユーの沖撃ちスペシャル、V9徳用、遠投ふかせTRを各1袋。さしエサはくわせオキアミV9のL、スーパーハードL、特鮮むきエビ、ボイルオキアミLを準備。ウキは寺島の浅~深ダナの変化の大きいタナの釣りに即対応できるように、釣研のカン付きウキK-6の00~5Bを使用する。
当て潮の中30cm口太グレ
午前6時45分に釣り開始。右手側からの風が強くて仕掛けをナジませにくいので、00のウキでハリス中央にG5を打ち、強制的に仕掛けが入るように調整して狙うも、当て潮がキツくて際に仕掛けがもたれてしまう。
数投後、同じ当て潮だが仕掛けがうまくナジんだ。ウキが加速したため聞きアワせると、ズッシリと重量感が伝わったが残念ながらハリ外れ。その後はさしエサが残ったり取られたりだ。
午前7時半ごろ、40cmほどのシマアジがタモ入れ寸前で口切れ。当て潮がキツい状態が続き、際はゴミだらけのため遠投してみると、沖は潮変わりか仕掛けがきれいにナジみ、30cmほどの口太グレをゲットできた。
しかし、すぐに潮が変わってしまう。潮流は左右に流れるでもなく当て気味だが、悪くない当て潮で、午前10時までに30cmほどのシマアジ2匹、口太グレ2匹をキープした。
沖のヨレで46cm口太キャッチ!
尾長グレの釣れる潮ではないが、まるっきり悪い潮でもなさそう。さしエサは取られたり残ったりで、タナもはっきりしないためウキ、オモリの打ち方なども変えるが、答えが見つからない。底潮が動かないとサシエは残ったままで、動いていても何か仕掛けの入りがおかしいと思うとアイゴがヒットする。
良くもなく悪くもなくの潮で、午前11時45分ごろに20mぐらい沖にヨレができ、仕掛けがゆっくり吸い込まれていくと、ラインが走った。聞きアワせると、当日一の重量感。かなり深くで掛けたためハラハラ、ドキドキだったが、無事タモに収まったのは46cmの口太グレだった。
沖狙いで連発
すぐに同ポイントへ投入するも、ヨレはなくなっている。相変わらず当て潮が続くが、ゴミが際まできて沖を狙うと、本命のグレがヒットする当日のパターン。やはり、沖で狙うと的中でヒットした。
尾長グレ33cmがヒットし、尾長グレの潮に変わったかと思われたが、その次にヒットしたのは口太グレ37cm。今度はさらに30m沖で狙い、00号のウキにG5を2段打ちで強制的に沈めていき、かなり深く入ったかと思っていると、サオ先までくるアタリ。尾長グレ35cmをゲットした。
42cm尾長グレも浮上
納竿1時間前。同じポイントで2回とヒットしない潮流だが、仕掛けが入りそうな場所を探していく。さしエサが残ったり取られたりを繰り返すなか、船着きから10m左手の30m沖に複雑なヨレができたので仕掛けを入れていった。
ウキが見えなくなったところで、さらに入れていくとミチイトが走った。これも深くでヒットしたため、強引かつ優しく寄せる。際にきてからしつこい突っ込みに尾長グレだと確信。無事一発でタモ入れに成功したのは、まさかの尾長グレ42cmに大満足。まだ追加できそうで、納竿30分前のため最後の1投をしたが、やはり同じヨレは消えていた。
今回の釣行は2匹と同じポイントでは釣れず、そして終始当て潮。しかし、沖の変化のあるポイントを探して、新製品の配合エサ・沖撃ちスペシャルの遠投性+拡散性も釣果に結びつく1つで、それと休憩なしでサオを出し続けたことが釣果につながったと思えた。
<週刊つりニュース中部版 APC・武田英敏/TSURINEWS編>