初めてのことにチャレンジしようと、11月3日に「生まれて初めての船釣り」に行ってきました。日頃から釣果を送ってくれることで、海釣りのおもろさを教えてくれた同級生カズと、その息子でヒットしてからを楽しむ大名釣りを得意とするシュウトくんの3人で出船。果たしてビギナーズラックでの入れ食いは実現するのか。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・宇佐美 岳洋)
目次
初めての船釣り準備
はじめての船釣り!いろんな魚が釣れて、入れ食いなんだろうな~準備万端で臨もう!と意気込んでみたが、船釣りは全くわからない。ネットで調べるのも手だが、ネット情報は膨大で正しいのかどうかさえわからない。そんなときは経験者に頼るのが1番!と言うことで、カズ親子、上州屋のスタッフさんにおんぶにだっこになることに決定。
使用する竿について
まず竿について聞いてみると、「バス釣りの竿を持って来れば何とかなるよ」とのことで、去年の大掃除のときに見つけた、20年は使っていないバスロッドを押し入れから調達。
仕掛けについて
仕掛けは以前、カズ親子が陸っぱりでの釣りと同じものを持っていき痛い目に遭ったことを聞いている。やはり「陸からの釣りとは、仕掛けが全く違うでね」と上州屋のスタッフさん。
言われるがままにキス釣り用の万能な仕掛けを購入した。特に「天秤」と言う仕掛けの部分が船釣りでは必須アイテムと教えてもらった。
ライフジャケットは絶対着用
道具は揃ったので、あとは釣行日を迎えるのみと思ったが、最も大事なことを忘れていた。前日の夜にカズから念押しの電話。それがライフジャケットの準備。
着用が義務化されているので、無かったら無かったでは、絶対NGのようだ。必ずレンタル可否の確認、もしくは持参したい。
ラグナマリーナよりクルーザーで出船
11月3日に実釣。天気は晴れ、最高気温21℃、風速1~2mと、絶好の釣り日和だ。ウインドブレーカーを持って行ったが、釣り中は必要なしで、船内に入るときにはクーラーをつけるぐらいの日差しだった。
当日は、ラグナマリーナより出船。「がまごおり海の駅」と呼ばれ、陸で言う道の駅だ。行きの車中は、シュウトくんのレクチャー三昧で「レクサスのクルーザーがいるよ」「運が良ければイルカが見れるよ」「時期的にシブイかもね」物知り過ぎて、年長さん?だったけ?と錯覚してしまうほど。
マリーナに到着して、乗船する船を見てまずビックリ。一般的な釣り船ではなく、想像を超えたクルーザーが用意されていて大興奮!トイレはもちろん、ソファーやベッドまであり、初乗船が至れり尽くせり!感謝感激!
そんな室内も素敵なのだが、やはりクルーザーの醍醐味と言えば、全速で進む風に当たること。ずっと外で風を当たっていたのはいいのだが、それにしてもワカサギ釣りのボートと違い、揺れる。揺れる。しゃがんでいたら尻もちをついてしまい、ライフジャケットに助けられる自分を想像してしまうぐらいの揺れでした。皆さんご注意くださいね。
15cmマダイ登場でめでたい
佐久島西側で釣りスタート。世話人さんの言われる通りに出せるだけ竿を出し、サビキ、タコエギも朝イチから投入。
本日の1匹目は、シュウトくんがフグを釣り上げた。自分の竿は、餌を取られたり、当たりはあるが、アワセても釣れてこない。
餌の準備をしていると、ゴカイはチョン掛けではなく、「1匹丸ごと、頭(口)から針を刺す」ことを世話人さんから学ぶ。かなり食わせやすくなるとのことで、これは陸っぱりでも応用できそうなことだと感じた。その甲斐もあり初ランディングがマダイ。15cmもないけどめでたい!幸先良し!
佐久島西側で少し場所を移動してからは10~20cmほどのベラが立て続けに釣れ、当たりが止まったところで移動。「船釣りはこんなもんじゃない」とカズ。自分もこのときまで「入れ食い」しか頭の中になかった。
スナメリとの出会い
「鳥の群れの下に、スナメリ(小型のイルカ)がいるよ」と世話人さんが船を止めた。行きの車の中で、シュウトくんが言っていた通りだ。シュウトくん「いるね」、カズ「よく見るよ」、自分としてはイルカだと思って大興奮だったのに「ガーン」。
見慣れた人たちは普通のことなんだね。テレビ番組の船のシーンでちょいちょい取り上げられる「イルカが見えるよ」のシチュエーションは、場所によってそんなに珍しいものではないことが、わかりました。
大物のアタリあるも・・・
午後からの佐久島東側でキス狙いとのこと。ただ当たりのない時間帯が長くて、時期的なシブさを感じることとなったが、カズ親子は相変わらずの大名釣りでキスを釣り上げ、船釣り経験値の差が出てくる。
ウラヤマシイ…。
しかし自分にも見せ場は突然やってきた。ガツン!と強い当たりから合わせるとラインが走り、ドラグが金属音を立てる。
竿のしなりからも大物を容易に想像できるのだが、1分も経たず一瞬にして強い引きは失われた。恐る恐る巻き上げてくるとハリスから切れているではないか…、20年押し入れに眠らせていたバスロッドは大丈夫だったのに…。一同「たぶんハマチだね~」と残念がる。
次回リベンジするぞ!どんな釣りも経験者に聞きまくることで、「習うより慣れろ」よりも「慣れよりまず習え」と感じた1日であった。
釣果はカズ家の食卓へ
いつも釣った魚は、カズ家の夕食になります。今回、持ち帰った魚は、キス8匹、ベラとマダイを1匹ずつ。結局、サビキとタコエギはノーフィッシュ。ベラはいつも持って帰らないそうだが、世話人さんに勧められた塩焼きにすると鮎みたいな味でハマったとのこと。
新たな発見がカズ親子にもあって良かったよ。今回のイチ押し「キスの骨」は、お菓子みたいとのこと。おやつに良さそうですね!
ここに宣言、年内の目標はカズ家の食卓に「わかさぎのかき揚げ」が並ぶこと!
これから船釣りを初体験される方へ注意点
釣るために大事なことは「事前の準備は経験者に確認」することが間違いない。これからの季節は、シブくなるので「直前の釣果確認」もしておきたいところ。あとで世話人さんに確認したら、「入れ食い」は今の時期的にはハードルが高いよ~とのことでした。
船に乗るのに、第1に気をつけるべきことは「ライフジャケット」の着用です。また、本当にかなり揺れます。そのため、「酔い止め薬」は飲んでおきましょう。
トイレや横になれるような場所があるか、船内設備を乗船前に確認しておくとなお安心です。最後に、釣りをするのに「健康」が1番!日頃の体調管理、前日の睡眠を十分にとって、消化吸収の良い朝ごはんで頑張ってください!
<宇佐美 岳洋/TSURINEWS・WEBライター>