10月下旬、山梨にある富士五湖の1つ、西湖へヒメマス釣りに出かけた。常に動いている釣りばかりしているので、たまにはゆっくりイトを垂れたくなる。そんなとき、同湖のヒメマス釣りがぴったり。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也)
西湖でヒメマス釣り
この日は、曇りのち晴れ。朝の気温8.5度、水温15度で水位は高め。濁りなしのコンディション。 まず、東岸のボート店から出舟し、いつものスタイルで魚探を確認しながら漁協前方面を目指す。
駒形沖に魚群があり、近くのブイにボートを係留して釣り開始。 仕掛けを下してアタリを待つと、ポツポツ反応はあるが、食いが浅いのかバラシばかりで一向に釣果が上がらない。最初の1時間は、7回アタッて釣果は1尾だけ。水面でブラックバスに襲われたことも一度あった。
ヒメトロで狙う
そこで、湖央まで移動して様子を見る。しかし、状況は変わらない。やはり食いが浅いのか、仕掛けを上げてくる途中でバレてしまう。ハリのサイズを小さくしてみるが好転しない。
次の1時間はアタリ8回で4尾キャッチ。アタリがなければ諦めもつくが、アタリが多いだけに歯がゆい。 次に講じた策は、係留をほどきサビキ仕掛けの上にペラを3枚付けたヒメトロ。トローリングというよりは、風にまかせてボートを流し、ゆっくり仕掛けを動かし誘ってみる。
1時間でヒメマス7尾
竿は2本で、15~20分ボートを流し、再び風上に戻す繰り返し。25mイトを出し、少し仕掛けが浮いた状態なので、仕掛けの入るタナは水面下20~22mくらいだろう。すると、掛かりがよくなった。口が弱いので水面でのバレもあるが、1時間で7尾とまずまず。
この後も、同じ釣り方で狙っていく。風が強くなると仕掛けが浮き上がるので、そのときはオモリを重くして対応。定期的にボートを風上に移動させる手間はあるが、そのたび魚探を見て魚影を確認するので、ブイに係留した待ちの釣りと違い、定期的に群れを捉えることができる。
当日の最終釣果と展望
型は18~20cmが多く、大きいものは24cm、15cm以下の小型も掛かる。釣果に波はあるが、ポツポツと釣果を積み重ね、15時半ごろ制限尾数の30尾に到達、納竿した。
食いが浅いのか、朝方はバラシが多くかなり苦労したが、結果的に制限尾数達成。バスの活性が高く、仕掛けを持っていかれることがあるので、仕掛けは多めに持参することをお勧めする。
ここ二年ほど釣況があまりよくなかった西湖のヒメマス釣りだが、今シーズンはまずまずのように思う。食いがよく午前中に制限尾数に達すれば、午後はワカサギ釣りに転向する人が少なくない。徐々に気温が下がり、朝方は1ケタ台の気温なので防寒は必須。それでも、晴れていれば日中は暖かい。11月いっぱいは、気持ちいい釣りができるのではないだろうか。
<週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也 /TSURINEWS編>
西湖
場所:山梨県南都留郡富士河口湖町