フライフィッシングでブラックバスを狙う方法 3つの基本的な誘い方

フライフィッシングでブラックバスを狙う方法 3つの基本的な誘い方

フライフィッシングでブラックバスを狙ってみよう。フライで狙うと、ルアーとは違ったリアクションをしてくれる。先日作ったオリジナルフライを使って、表層をどう攻めるのかまとめてみた。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 小谷)

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ルアー&フライ フライフィッシング

使用するフライタックル

扱いやすさでロッドは♯5を勧めたい。正直「大物でも万全!」というタックルではないが、一日ロッドを振るのでこれ以上大きいと腕が疲れるし、40㎝級ならこのセッティングで戦える。

フライロッド:♯5 8ft前後
ライン:♯5F(フローティング)
リーダー:4X9ft(ティペットは付けずにフライ直結で使用する)
フライ:フックサイズ♯8~16

着水直後が重要

フライフィッシングでブラックバスを狙う方法 3つの基本的な誘い方美しい自然も満喫(提供:週刊つりニュース関東版 小谷)

まずキャストしたらフライが着水したところに立つ波紋が消えるまで、フライが動かないようにイトフケを取りながらしばらく待つ。この間にバスがフライを感知してくれる。

キャスト中のフライの影を追っていることもあるのか、いわゆる落ちパクしてくれることもあるので、キャスト後にラインから完全に手を放してしまわないように注意しよう。

スモールマウスバスの場合は一気に浮上してアタックすることが大半だが、ラージマウスバスの場合はヌ~ッと浮かび上がって来て、じっくり見てからハムっとついばむようなバイトすることもある。ビックリアワセでせっかくのバイトを逃さないよう、ひと呼吸おいてアワせるように気を付けよう。

フライフィッシングでブラックバスを狙う方法 3つの基本的な誘い方大物とのやり取りは各別だ>(提供:週刊つりニュース関東版 小谷)

フライでのバスの誘い方

フライフィッシングでブラックバスを狙う方法 3つの基本的な誘い方大自然の中でのフライは最高だ(提供:週刊つりニュース関東版 小谷)

ルアーと違ってフライは見切られづらいのも特徴。着水直後に反応しなかった場合は少し誘いを入れる。

1.竿先を下げ、80㎝くらいをゆっくりと動かす(波紋がゆっくりと広がり、広範囲にアピール)。
2.5㎝くらいずつ小刻みにラインを引き、フライをシェイクさせる(1点集中でアピール)。
3.30㎝くらいラインを勢いよく引っ張り、潜行→浮上を繰り返す(ルアーで言うならミノーを使ったグリグリメソッド的な誘い)。

1~3とも誘ったあとに少しポーズを入れて食わせの間を取ろう。大半は動いている間より、止めた瞬間にヒットする。ハマる誘いはその時々によって異なるので、いろいろ試してみよう。ただ、単純にキャストし直したほうが反応することもあるので、必ずしも誘えばいいというわけでもない。

陸っぱりから狙えるポイント

ルアーと狙うポイントはほとんど同じ。基本的にはストラクチャー周りを探っていく。桟橋の横、沈み岩の上など、何かしら変化のあるところへキャストしていく。

虫を捕食している魚がターゲットになるので、虫がよくわいているアシ際は狙い目。誘いを入れる場合は狙うポイントの少し奥側へアプロ―チし、誘った後の食わせの間をそこで取れるように調節する。

ルアーに対するデメリットは、バックキャスト時のスペースが取れるか否かで、いいポイントでも攻められなくなってしまうこと。また、一回のキャストで思った場所へアプローチできないと警戒されてしまうので投げるときは注意が必要。

ボートから狙えるポイント

フライフィッシングでブラックバスを狙う方法 3つの基本的な誘い方岸際を狙っていく(提供:週刊つりニュース関東版 小谷)

ボートの場合はバックキャストで困る心配はほとんどない。陸からはアプローチしづらい場所を狙うのはルアーと一緒。だだっ広い湖面を何の目標もなく狙うというよりは、ブレイクの絡んだ岸際や、立ち木などを狙っていく。

ただし、キャスティングの特性上オーバーハングした木の下へフライを入れるというのは至難の業なので、そういった一点突破が必要なポイントは探れない。

フライはキャスト時に多少重心移動を伴うため、慣れるまでは立たずに座った状態で投げるようにしよう。油断して落水した人を知っているのでライフジャケットの着用も忘れないこと

ハーリングをやってみよう

ポイント移動中のハーリング(フライフィッシングタックルを使ったトローリング)もオススメ。ボートでゆっくり動いていると、どこからともなくバスが現れ、バフっと出てくる。

調子がいいときは連発すること。釣り方としては走行中に他船とトラブルにならない程度にラインを出して、進行方向の逆側へ流すだけと非常に簡単。

魚が掛かるとラインが走るので、慌てずにやり取りを始めればいい。エレキ使用なら1か2くらいのスピードがちょうどいい。

もし本命が釣れなかったらブルーギルと遊ぼう

ブルーギルが多くいる釣り場だと、本命のバスよりも先にギルがヒットしてしまうことがよくある。バスに比べて警戒心が薄いことが多く、釣れるときは落ちパクでひたすら釣れる。まさにギル漁師気分を味わえる。

ただ、中には20㎝クラスの大型もヒットするので油断はできない。食うというより、吸い込むというバイトの仕方なので、奥まで飲み込まれてしまうこともしばしば。ラインやフライのチェックは忘れずに行おう。

ヒットした魚に暴れられると一発でフライがダメになることもあるので、予備のフライやリーダーは大目に持っていこう。

フライフィッシングでブラックバスを狙う方法 3つの基本的な誘い方小型でも十分楽しめる(提供:週刊つりニュース関東版 小谷)

フライフィッシングでブラックバスを狙っている人の絶対数が少ないだけに、ルアーに比べバスのプレッシャーはかなり低い。サイズがあまり選べないのは欠点だが、サイトフィッシング感覚で数釣りを楽しめるので、興味のある人はフライでバスに挑んでみよう。

<週刊つりニュース関東版 小谷 /TSURINEWS編>