9月29日(日)に、釣友と一緒に総勢5名で金沢八景の鴨下丸よりタチウオを狙いに行った。当日は生憎の雨天スタートだったが、1日中ポツポツとアタリがあり、生まれて初めてのドラゴン級をキャッチするなど、大満足の釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・灰野 広武)
金沢八景の鴨下丸でエサタチウオ
送迎を利用して、6時半過ぎに金沢八景鴨下丸に到着。雨が降っていたため、防水の準備をして7時過ぎに出船。
東京湾のタチウオは浅場のポイントから攻め始め、後半深場で型狙いのパターンが多い気がするが、この日は観音崎沖の深場へ直行した。最初のポイントは水深60m前後、オモリは60~80号。日によってオモリの号数は30~80号を使い分けるので様々なパターンに備えたい。
その日のパターンをつかもう
タナは船長から「50mから40mまで」のように範囲を指定する形の指示を出してくれる。この場合は天秤の位置をまずは50mまで落とし、しゃくりながら徐々に40mまで巻き上げていく。
アタリがなかったらまた50mまで落として同じ事を繰り返すのが基本となる。アクションは幅や喰わせの間をどのくらいあけるか、またアタリがあった時にアワセを入れるか等様々なパターンがあるが答えは毎回変わるのでまずは色々試してその日のパターンを掴むのが大事だ。
ゆっくりアクションで1尾目
この日は船長から昨日はゆっくりなアクションがよかったと聞いていたのでそれを試してみた。
すると一投目から反応があり、アタリがあっても誘い続けていると程なくしてタチウオ特有のズシッとした重みがきた。
やや早めに巻き上げ無事にキャッチ。小振りだが幸先の良いスタートを切れた。この後も続くと思ったが、たまにある反応を拾う感じでやや渋めのようだ。
活性の高い時は餌の垂らしは短めが良いと聞くが、やはりこの日は長めにとったほうが明らかに反応が良かった。
指5本のドラゴンが登場!
数回目の流しで50m前後のポイントを狙っていると、ズシンと今までとは明らかに格別なアタリがあった。一瞬根がかりを疑う程のものだ。
小型電動ではフルパワーを出してもたまに巻けなくなる程の抵抗を見せる、相当大きいようだ。水面近くまでくると巨大な魚影がギラっと見えた。ハリスが太いとはいえ抜き上げを躊躇してしまう大きさだったが、意を決してなんとかキャッチ。
上がってきたのは指5本以上、122cmと文句なしのドラゴンと呼ばれるサイズだった。この大きさになると最早別の魚にすら見えてしまう。ハリを1/0から2/0に変更した後のヒットだったのでそれもいい方向に働いてくれたのかもしれない。
最終釣果と釣果グルメ
その後はアベレージサイズのみだったがポツポツとアタリを拾う事ができ、13時ごろに16尾でフィニッシュとなった。
釣って楽しいタチウオは、処理が楽な上に味も非常に良いことが、この魚の良いところだ。魚特有のぬめりは無く、三枚おろしにしてしまえば小骨も無い。刺身も美味しいが、熱を通す事で身の旨味が出るように感じる。
筆者はシンプルに塩焼きにするのが一番の好物だ。以前は夏から秋にかけてのみ釣れることが多かったタチウオだが、最近は通年狙うことができる。
釣りとしては、常に動かす釣りなので疲れもあるが船宿によっては短い午前船もでているので体力に自信がない人にもオススメだ。
<灰野 広武/TSURINEWS・WEBライター>