10月7日、キス投げ釣りの全国ナンバーワンを決める「第40回G杯争奪全日本がま投(キス)選手権(主催:がまかつ)」の決勝大会が石川県かほく市の高松北部海岸で行われた。時間内に投げ釣りで釣ったキスの尾数で勝敗を決するルールで、全国の予選を勝ち抜いた30人の精鋭が集結。決勝では10投全てでキスを掛けた小島健治選手が終始ペースを維持し、初優勝を飾った。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)
決勝進出は6人、遠投で連掛け
午後12時半からスタートした決勝は本部前のエリアを使用。ここは予選では使用してい,ないため、新しいフィールドとなる。決勝はクジ抽選で決定した順に本部前から浜へと入る事ができるルール。
海に向かって右から、知久馬、長澤、小竹、小島、森、米田の各選手が順に並んでのスタートとなった。
午前中に比べるとさらに波は落ち着き、状況は良さそうだ。森選手を除いた、5選手は遠投で、森選手のみが近投で開始をしたが、すぐに小島選手と小竹選手がオマツリのトラブル。しかし、上げてきた両選手の仕掛けには、キスが連で掛かっている。
スタートからしばらくは、他の選手も1尾、2尾と回収するたびにキスを釣り上げ、釣り合いの様相となり、ほとんど差は見受けられない状況。最後まで息を抜けない状況下、歓声が上がると4連、5連の他点掛けに成功した選手の姿が見える。
遠投でのメリットとデメリット
森選手も遠投に切りかえると、全員が遠投での釣りになり、その分1回の投入に時間がかかる。ここで、連掛けをすれば一気に数が伸びるが、素バリを引いてしまうと大きなマイナスになる。
さらに釣れるキスは10cm未満の小型が多く、150m以上も先からのシグナルが届かない事も多く、キスの数釣りを得意とする面々もアタリが分からないと嘆いていた。
場所移動は自由だが、磯やアユ釣りの大会のように時間を決めての場所交代がない分、自分でさまざまな見切りやタイミングを考える必要がある。
場所移動も戦略の一つ
スタートから30分を過ぎると、場所を動き出す選手が出てきた。長澤選手は右手から中央、そして左端へと大きく移動を繰り返す。各選手ともに釣っている場所でキスの食いが落ちると、少しの移動を繰り返していたが、小島選手は終始動かず。
その上で、仕掛けを回収するたびにキスが付いている。また、回収のたびに仕掛けを交換する念の入れようは凄い。1時間30分の中でも、200mほどのエリアで10人が投げ続けると、場荒れがするのか、中盤以降は徐々にペースが落ちてくる。さらに移動が激しくなったが、劇的な変化がないまま決勝戦が終了した。