筆者が住む宮城県では、どちらかというと海釣りがSNS等で話題になることが多いですが、淡水釣りも忘れてはいけません。今回は、野釣りで狙うヘラブナ釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・菅野裕基)
『こぶ(昆布)沼』でヘラブナ釣り
ヘラブナ釣りに初めて挑戦したのは私が20歳の時。暫くブランクが空きましたが、この度復活。というわけで、今回は宮城県にある『こぶ(昆布)沼』へ釣行してきました。
実は今回の釣行前にも1度来ており翌週は宮城県唯一のへらぶな管理釣り場である宮城弁天池に釣行し、今回が3回目のチャレンジ。
前回の昆布沼は15cmの子ベラ1枚にエサ獲りのブルーギル1匹、宮城弁天池では半日で10枚、すべて尺上のナイスサイズでしたが、今回はいかに?
とにかく野べら特有の強い引きと精悍な顔つきのへら鮒をこの目で確かめたい!!
当日のタックルとエサ
釣行日は9月3日の平日、到着は12時30分。へら師はおらずバサーが1人いるだけで空は今にも泣きそうな曇り空。この日は前々から底釣りをしたく仕掛けも自宅でせっせと準備しており完璧です。
仕掛けは、竿は11尺に、道糸は東洋ナイロンのレブロン1号。ウキに底釣り用10番、上ハリはオーナー金ヘラの改良スレ7号を30cmとり、ハリスは0.6号、下ハリに金ヘラの改良スレ5号を40cmとり、ハリスは0.6号を使用した。
エサは、バラケにクワセ餌、水は標準よりやや少な目にして硬めに調整しました。
当日の状況
一通り準備が終わると、隣でシーバス竿と思われる長めの竿でバイブレーションを操っていたバサーが25cmのバスを釣り上げた!
ちょっと羨ましい。さぁ気合いを入れていざ、タナとり!!しかし、いくらやっても底が取れない。そのとき地元のへら師がやってきて『11尺じゃ底はとれねぇべ、13尺はないと』のアドバイスを受け、どうやら昨日の雨も大きく影響したらしい。
底釣りは泣く泣く諦めウキを宙釣り用の2番に変更し、バラグルセットでスタートしました。
まずはジャミとの戦い
5、6投したらまずは歓迎の(?)エサ獲り名魚であるオイカワの洗礼を受けはじめた。エサ切りをすると下針にはしっかり口に掛かるオイカワの5cmクラス。
先程のへら師によるとまずはジャミが寄って暫くするとアタリが無くなり、へらが寄りはじめるらしい。我慢の時間が続きそうだ。
同時にポツポツと降り始め天気とジャミの戦いになってきました。その後もオイカワの入れ食いになり地元のへら師が1人反対側に来られお互い情報交換をしながらエサ打ちを続けることに。
周りで本命ヘラブナ顔見せ
たまにセットを両グルテンだけにしてみたりするとウキの周りがそれまでのジャミとは違うへらっぽい泡付けがみられるようになり13時30分ころ、反対側のへら師が竿を曲げた。
アタリは非常に小さくウキの黒帯が半分沈んだだけというビギナーの私には到底アワセられないようなものです、ん~難易度高し。
筆者に価値ある尺ヘラブナ!
私はというとオイカワを3匹以上釣ったりチクっと入るカラツンに惑わされたり苦戦していましたが、いよいよ来ました。
しかも打ち込んでウキが馴染んでいる最中にズドンっと全体が水中に消える消し込みアタリがっ。
すかさずアワセると野べらのあのギュンギュン絞る力強い引きをたのしみながら反対側のへら師に『こっちもきましたよ』と声かけしたりしましたが、内心はスレじゃないように~!ヘラでありますように~!と心臓バクバク状態。
ようやく水面に姿を見せたのは30cmはありそうな金色っぽいへら鮒です、管理釣り場ではよく釣れる型ですが野釣りでは尺サイズは貴重かもしれません。
というかオデコが当たり前の釣りですから、1枚くれば御の字。あまりの嬉しさにスマホで連続撮影。
その後は、またねとありがとうの気持ちで優しくリリースしました。ちょっと気持ちを落ち着かせるためボーっとしてましたがまた1時間ほど釣りを続けてみたもののオイカワのオンパレードになったためこの日はこれで納竿することにしました。
宮城はへら天国?
冒頭にも書きましたが宮城は海釣りの人気が高い場所ですが今回紹介した昆布沼以外にも近距離にへら鮒釣りが楽しめる釣り場が多数あります。
『釣りは鮒にはじまり鮒に終わる』の格言がある通りときにはウキをじっと見つめる釣りも悪くないかもしれません。さらにあの野べらの引きと出会いを一度味わってしまったらどっぷりハマること間違いなし。
最後に釣り場でのゴミや駐車場所などはきめられた場所に止めてゴミは必ず持ち帰りましょう、近県でも迷惑行為が原因で釣り禁止になったポイントがあります。これ以上釣り場を減らさないためにも最低限のマナーと礼儀は守って楽しんでいきたいですね。
<菅野裕基/TSURINEWS・WEBライター>