大会と聞くと、「そんなに上手くないからな~」と尻込みしてしまう方が多いと思います。しかし実は、初心者だからこそ楽しめるのが親睦回的な大会です。今回は、イカメタル大会の楽しみ方と気をつけるべき注意点を3つ紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・Shinchan)
イカメタル概要
イカメタルはケンサキイカやスルメイカなど筒イカ類を鉛スッテやドロッパー(浮きスッテ)を使用し、ライトタックルで狙う釣り方です。老若男女問わず誰でも気軽に楽しむ事が出来ます。
釣り方
イカメタルは簡単に説明すると船の集魚灯に集まってきた小魚を意識したケンサキイカやスルメイカを釣る釣りのひとつです。イカの居るタナを探りながら鉛スッテを送り込みアクションやステイ(ポーズ)をとりイカが触った瞬間に掛け合わせる釣りになります。
スッテ、ドロッパーのカラーローテーションやアクションがキモになります。
メタルティップランが流行
最近の流行は「乗せのイカメタル〜掛けのイカメタル」へをコンセプトにした「メタルティップラン」が流行の兆しを見せています。
5ft台の金属穂先を使ったショートレングスのロッドでスッテをキビキビと動かしティップランのようにしゃくってイカに追わせて止めた瞬間に掛ける釣りになります。
後は2段仕掛けの上にシンカー下にエギを装着した「オモリグ」仕掛けをよく見るようになりました。通常潮が早い時に使用される事が多かったのですが潮がそれほど早くない時でも使われています。
イカメタル大会について
イカメタル釣り大会と言えば大手メーカーが主催する大会が有名ですが中には地域の観光協会や釣り船会などの遊漁船組合が主催する大会があります。
先日福井県大飯郡おおい町で開催された「イカメタル釣り大会」も地元の大島遊漁船組合の船長が企画され、同組合がおおい町観光協会と共に主催された大会でした。
競技は釣ったイカの総数によって競われ同数の場合は重量で順位を決定します。今大会の優勝者はなんと女性アングラーでまさに老若男女が楽しめるイカメタルを証明する結果となりました。
他釣り物と比較しての特徴
他の釣りものと比較するとイカメタル釣り大会は夜釣り(半夜便)での釣りになりますので集合場所や港では近隣住民への配慮が必要です。
一般的な申込みまでの流れ(情報収集〜申し込み)
大会告知~申し込みですが、大手の大会では釣具店やSNSでの告知、小規模な大会ではSNSを中心に告知される事が多いです。
申し込みはイカメタル釣り大会など遊漁船を使用する場合は直接遊漁船の船長に電話で申し込む場合が多いですが、最近では代表の遊漁船のホームページにアクセスし、必要事項を入力、送信して申し込む場合もあります。
一般的な大会当日の流れ
先日の大会の流れです。
16:00 受付開始
17:45 開会式
18:30 大会開始~出港
22:00 ストップフィッシング
23:00帰港~検量
23:30~結果発表~ジャンケン大会~閉会式
24:00 解散
注意点
大会を楽しむための3つの注意すること。
1,近隣住民の方に留意しよう
次の注意点ですが、大会は半夜便で行われることが多いです。出港時は夕刻ですが帰港時間は23時くらいが想定されます。
場所にもよりますが近隣住民に迷惑がかからないよう騒ぎすぎには注意が必要です。せっかくの大会が次回から開催出来なくなる可能性もありますのでなるべく主催者の指示に従い静かに楽しみましょう。
2,オマツリに注意しよう
イカメタル大会出場の注意点ですがまずは「オマツリ」に注意しましょう!大会スケジュールの都合で競技(実釣時間)は短くなっています。
そんな時にオマツリをしていたら時間のロスを招く他同船者にも迷惑がかかり最悪トラブルにも発展しかねません。オマツリ回避の方法として潮が早いと感じたらやや重めの鉛スッテを使用し、リールのスプールに親指をかけてサミングしながらゆっくり落とします。
ラインが斜めになってきたと感じたら親指でスプールの回転を一旦止めると真っ直ぐに戻って行きます。この繰り返しで真っ直ぐ落とすことを心がけると良いでしょう。
3,カウンターを用意しよう
イカメタル大会では、釣った数を競うこと多いです。その数は3桁に届くことも。この数を釣りながら正確にカウントするのは至難の業ですし、後から数えるのも骨が折れます。そのため、カウンターがあると便利です。百均で売られてますので正確な数を申告するためにも用意しておきましょう。
大会の楽しみ方とスキルアップポイント
釣り大会についてご紹介しましたがいかがでしたか?大会と言えば競技メインで躍起になって脇目も振らず釣りに集中するイメージがありますが、実はそうではありません。
私も最初は釣果優先で結果が惨敗になって酷く落ち込んだ事がありました。そんな時、釣友に「大会はイベントを楽しむ事が大事なんだよ」と、教えて頂きました。
大会では、確かに順位も重要ですが、楽しむことが最重要です。大会は久しぶりに会う釣り仲間との再会や各メーカーのインストラクターにアドバイスを受けること、各メーカーから協賛されたタックルメインのジャンケン大会や何より他の上手な方の釣り方やタックルを見て話してスキルアップを図れる貴重な場なんですね。
先日行われたおおい町でのイカメタル釣り大会のポスターにも小さく「親睦大会」と謳われていました。主催者の雲船長も冒頭のご挨拶で「大会という名のお祭り」って仰ってました。
夏が終わりいよいよ秋本番の釣りが始まり各地で様々な大会が開催されます。ぜひ参加して楽しんでスキルアップを図ってみてください。
<Shinchan/TSURINEWS・WEBライター>