大物魚礁として有名な玄達瀬は、高級魚が潜む魚のパラダイスだ。 8月7日は福井県・越前町の大樟(おこのぎ)港から玄達ラスト釣行。 ヒラマサ狙いに挑んだ。釣友のノリさん、星野さんと港で待ち合わせ、船長とあいさつを交わして近況を尋ねる。 「小マサ爆釣が続いているよ」といううれしいコメントに心が弾んだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・鈴木利夫)
玄達瀬で完全フカセ釣り
飲料水を大量に持ち込んで出船。玄達まではプチ遠征なので、船上で仮眠して体調を整える。やがて玄達瀬のポイントに到着。沖は波穏やかで、風は少し吹いているが釣り日和だ。私は右舷トモ、ノリさんは左舷トモ、星野さんは潮の流れを見て左舷ミヨシに座り、完全フカセの準備を始めた。
浅場にアンカーが投入され、「水深28m、潮は速いよ!」という船長のアナウンスで釣り開始。まきエサをまきながら仕掛けを投入すると、スプール回転はめっちゃ速い。
腹パン40cm大型イサキがダブル!
仕掛け回収の指示は120mだったが、93m付近でラインが飛び出した。瞬時にクラッチが入り、サオがたたかれる。生命反応は確かだが、引きは強くない。イサキなので追い食いを狙うと強い引きが連続し、電動で巻き上げ開始。前方から浮上したのはイサキのダブルだ。腹パンの大型40cmイサキに満足した。
続いて隣のノリさんの大声が聞こえた。これも大型のイサキ。ミヨシの星野さんは「ヒラマサの引きだ」と大騒ぎ。船長がネットを持って駆け寄り、無事60cm前後のヒラマサがネットに収まった。
全員が1投目から90m付近でラインが飛び出した。潮の流れが速いため魚は食欲旺盛のようだ。
ヒラマサが連発!
ここからイサキとヒラマサが連発し、完全フカセの面白さを味わう。まきエサの効果もあって40m付近でラインが飛び出すから楽しい。こうなればこっちのものだ。しかも仕掛けを投入すれば必ずラインが飛び出す。スプールが回転する瞬間がたまらない。
ヒラマサの群れが大きいのか、イサキ群団は怖がって逃げてしまったようだ。午前8時を過ぎたころからはヒラマサの入れ食いが止まらない。15m付近の超近距離で突然ラインが飛び出したのには本当にびっくりした。
ノリさんは玄達挑戦3度目で初のヒラマサを仕留めて満面の笑み。強烈なヒラマサの引きに酔いしれ、「ヒラマサの引きは強烈で最高だね」と言ってくれたのでうれしかった。
潮の流れと風が一致しているのでオマツリは少なく、仕掛け投入のロスタイムもない。船長は魚の絞めとネット入れで大忙しだ。こうなるとデカマサが欲しくなるのはアングラーのさがだろうか。玄達の今季ラスト釣行は、全員ヒラマサ大爆釣となった。
クーラー満タンで渋々納竿
午前10時を過ぎると、大型クーラーが満タンになってきた。日差しが強くなり、冷たい飲料水を飲んで体を冷やす。その後もヒラマサの入れ食いは止まらなかったが、魚の鮮度を保って持ち帰ることを考え、午前11時前に後ろ髪を引かれる思いで早上がりした。
私の釣果はヒラマサ48~62cm28匹、イサキ30~45cm6匹、ウマヅラハギ35cm級2匹。3人の総釣果はヒラマサ75匹、イサキ15匹、ウマヅラハギ5匹など。今シーズンの玄達ラスト釣行はヒラマサの爆釣を堪能。「来年も頼むぞ!」と叫びながら帰港した。
<週刊つりニュース中部版 APC・鈴木利夫 /TSURINEWS編>