ワカサギ釣りは数を釣ってナンボの釣り。
仕掛けの投入から釣り上げ、再投入へのタイムロスをなくして、スピーディーに釣りたい。
そのため、非常にシステマチックにできている。
釣りを快適に楽しむアイテム
釣りをスムーズにこなすためのアイテムは多い。
リール台は高さ、角度をかえられる折りたたみ式の台で、なければ道具箱やクーラーで代用する。
釣れたワカサギを入れるためのケースは、専用のものもあるし、小型の水槽でもOK。
ここにエサ付け時に仕掛けが絡まないよう、仕掛けを掛けておくアンテナがあればトラブルは激減する。
長時間座ったままの釣りなので、クッションや椅子は必需品。
私は折りたたみ式の低い椅子(高さ10cmほど)を利用して、あぐらを組んだ状態で釣りをする。
あれば便利なのが魚探。
最近ではワカサギ用に開発された商品もあるが、余り安価で精度の低いものは参考にならないことが多い。
高機能なタイプでも3万円程度で購入できるので、できれば1台用意しておきたい。
定番のエサと効果的な付け方
エサはサシ虫を中心に、赤虫などを利用するが、手に入りやすいのはサシ虫。
ピンク色をした紅サシや、白いサシがあって、時間帯やワカサギの大きさで好みが出ると言われているので、できれば両方を持参したい。
ハリもエサも小さいので、エサを挟むピンセットや、エサをカットするための先の細いハサミがあれば便利だ。
さて、エサの刺し方。
ワカサギが大きい場所では1匹でも構わないが、小さいときはエサも小さくする。
そのときは、サシの先に1本のハリをチョン掛けにする。
もう1本のハリをサシの反対側の先端に刺して軽く伸ばし、真ん中で切ると2本のハリにサシが半分ずつ掛かった状態になる。
多彩な誘い方
さて、釣りの準備ができれば早速釣りをしてみよう。
基本はとにかく、小さく仕掛けを動かす(震わせる)ことで、リアクションバイトを誘発させる。
ワカサギは群れの魚なので、魚探に反応があればそのタナに仕掛けを合わせ、電動リールでトントンと台を小突く程度の小さな誘いを1、2回した後、食わせの間を取る。
誘った直後に小さく穂先が振れたり、持ち上がったりする。
アタリがあれば、腕を上げてリールごと持ち上げアワせる。
アワセは強くなくていい。
持ち上げた時点でワカサギが掛かっていれば、穂先がプルプルと引きをとらえるのでそのまま電動のスイッチオン。
手巻きもそのまま緩めずに巻き上げる。
誘いはチョンチョンと小刻みにしたり、フワフワと踊らせたり、30cmほど持ち
上げて戻したりと、多彩。
オモリが着底した状態から始め、アタリがなければ、少しずつタナを上へ探っていく。
ある程度、上まで探ったら、オモリを底へ落としてやり直し。
アタリが出るタナと、魚探に反応のあるタナがきっちりとリンクすれば、そのタナを集中的に攻めることで、群れを止めることもできる。
ジッと待つより、とにかく少しでも動かした方が釣れる。
釣れれば水槽に入れていくが、このとき、ハリを持って引っ張ると軟らかい口が千切れて簡単に外れる。
エサは基本的に頻繁にかえる必要はないが、サシのエキスが出てしまうと食いが悪くなるのか、新しいエサにかえた途端に急に釣れ出すこともあるので、適度にかえていった方がいい。
美味しく食べよう
釣れたワカサギはしばらく水槽に泳がせたら、ネットですくってジップロックなどの袋に入れ、氷の入ったクーラーに入れて持ち帰ろう。
基本的に内臓は取らないまま塩水で軽く洗ってヌルを取り、水気を切ってから片栗粉か小麦粉をまぶして空揚げにすると、衣も薄く、ワカサギの味そのものが味わえる。
なお、空揚げにポン酢とわさび、ネギを薬味に食べるといくらでも食べられるし、そのままご飯の上に乗せるとワカサギ丼のできあがりだ。
<松村計吾/TSURINEWS編>