夏のヘラブナ管理池では、活性の高まったヘラブナを相手に爽快な引きが楽しめる。すぐに食ってくるから初心者にもオススメの時期だ。また、ヘラブナファンには上での掛かり(上ずり)を回避して底までエサをどう届けるかが、テクニカルで面白い。8月12日、夏の暑さを避けて釣りができる大阪府堺市の「へら釣り西池」を訪問してきた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・平塚悠介)
へら釣り西池の概要
へら釣り西池は屋内釣り場と屋外釣り場があり、屋内釣り場では風や雨、直射日光を遮ってくれ、猛暑の日でも快適に釣りをすることができる。また、へら釣り西池では夏場に扇風機を設置、午後にはアイスコーヒーのサービスもあり、心遣いがうれしい。
早々に大スケ登場
8月12日は13時30分ごろに現地到着。やはり連日の暑さのためか、釣り人は屋内釣り場に集まっていた。確かに日陰に覆われた屋内釣り場は涼しく、さらに各釣り座では扇風機がフル稼働しており、釣り人たちは暑さを気にせずサオ出ししていた。
撮影の準備をしていると早速、検寸場にヘラブナを持ってくる人が。測ってみると38.5cm。大スケの食いも十分活発なようだ。
両ダンゴで好調果!
この日、好釣果を出していたのは屋内で両ダンゴをしていた佐藤さん。朝からサオを出されており、40.3cm、40cm、39cmと大型を3匹もゲットしていた。数は「30~40匹ぐらい」とのこと。
名人・佐藤さんの両ダンゴ仕掛けは、サオが12尺、ミチイト1.5号、ハリスは上が0.6号、下は0.8号で段差が8cm。ハリはヘラスレ5号、ウキは長さ37cm。
佐藤さんの振り込んでいるポイントを見ると、なんとヘラブナたちが水面付近でパクパクしている。このような状態では、エサが着底する前にヒットしてしまう。そのような上での掛かりは、特に底釣り専門のへら釣り西池ではご法度だ。そこで、いかにこの「上ずり」を回避するかがポイントとなってくる。
上ずり攻略法
そんな上ずり攻略法を佐藤さんに聞いてみた。佐藤さんが実践している攻略法は、
1.エサの持ちを良くする
夏の両ダンゴはヘラブナが寄りすぎてしまうので、エサの持ちを良くするのは必須。すぐ沈むように重たく、すぐに食われないように硬めに作ろう。
2.仕掛けを垂直に落とす
仕掛けを振り込まずに、真っ直ぐ水中に落としていく。こうすることにより、エサの上層での滞在時間を短くし、仕掛けをすぐに着底させることができる。
そして佐藤さんはこの後も40cmを釣り上げ、なんと一日に4匹も大スケを仕留めていた。
夏のウドン釣り攻略は
へら釣り西池ではウドン釣りも人気。屋内釣り場の北側ではウドン釣り師たちが並んでサオを出していた。こちらもコンスタントにヒットが続いており、好調な様子。そこで、ウドンでの上ずり攻略法も、各釣り人や釣り場のオーナーに聞いてみた。
夏場のウドン必釣法は、ウドンの状態を変えることにあり。ドロをまぶすか、マッシュのペレットにする、もしくはなにも付けずに素ウドンにするか。とにかく上で掛かってこないよう、釣り人ごとに色々な工夫が見られた。
親子連れも挑戦
この日は祝日で夏休み中ということもあり、近所に住む河合さんら親子が釣り場にやってきた。息子の茉紘くん(10歳)がサオを持ち、お父さんがサポートしながらウドン釣りに挑戦。
釣り場のオーナーの親切なアドバイスもあり、見事ヘラブナをゲット!その後もお父さんと一緒にヘラブナやマブナをヒットさせ、とてもうれしそう。魚の引きを存分に味わい、ひと夏の思い出もできた様子だった。
<平塚悠介/TSURINEWS 関西編集部>
へら釣り西池