ジギングで30.5kgキハダ 迫真のやり取りをレポート!【トロ丸】

ジギングで30.5kgキハダ 迫真のやり取りをレポート!【トロ丸】

いつかはマグロを釣ってみたい思いつつ、なかなか実現できずにいた。そんな私に絶好の年が巡ってきた。三重・志摩沖のキハダマグロが激アツなのだ。今行かないでいつ行くのだ。台風の間隙を縫って8月7日は志摩沖でキハダをジギングで狙い、見事2回目の挑戦で30kg超のキハダを仕留める事ができた。

三重県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・田中耕二)

アバター画像 TSURINEWS編集部

オフショア ソルトルアー

フォールでキハダマグロヒット!

「おお~、これはすごい反応が入ってきた。50mから、1、2たくさん」と船長からアナウンス。ラインを見るとジャスト50m。スプールを押さえて誘いを入れてやるとパンと弾かれたような反応が。身構えたが何もないので、そのままフォールさせると、ピタッと止また。

クラッチを返し渾身のフッキング。

う、動かない。生命感はあるがノソッとした手応えだ。予想していた感じではないが、巻き上げると徐々に重みが増し、グングンと頭を振ったかと思えば、すさまじいスピードで走り出した。キハダだ!

フルドラグのポンピングでファイト

100m近く走って止まったところで、ドラグのつまみを半回転締めて反撃開始。全身を使ったポンピングで少しでもラインを巻き取る。フルドラグでスプールを指で押さえているにもかかわらず、ジッジッジッと滑る。5m回収して10m走られる。

ジギングで30.5kgキハダ 迫真のやり取りをレポート!【トロ丸】渾身のやり取り(提供:WEBライター・田中耕二)

そんなやり取りをしていたら、魚が後方に走り出した。チャンスとばかりにトモに移動しながら一気に巻き取る。60mまで引き上げたが、そこから浮かない。ブルーのラインがリールに入ったり出たり…。

キハダが自ら浮いてきた

このまま浮かないのではなかろうかと不安になったが、急にキハダが浮き始めた。というか、何を思ったのか自分から浮いてきた。どんどん巻き上げて、距離は30mまで詰めることができた。ラッキーだった。

ここからキハダが回り始める。キハダも疲れてきている。キハダの頭がこっちを向いている(であろう)タイミングで頑張ってラインを回収し、向こうを向いたら耐える。残り20mとリーダーだ。チラッと群青の海にシルバーの姿と黄色いラインが見えた。左舷トモでファイトしていたので、キハダが船の下に回る度に上半身を乗り出してロッドを海中へ突っ込んで耐える。ラインがペラに擦れたら一瞬で終わりだ。

船長から「取り込みやすい右舷に回して」と頼まれるが、言う事を聞くサイズではない。キハダが回るタイミングでこっちも右舷、左舷を移動っと言うか、振り回されるだけ。それでも気付いた。行かしたい方向に向いた時に少し緩めてやると機嫌よくそのまま進むようだ。

ついにフィニッシュ!

左に向いたので、ハンドドラグを緩めてやると右舷に回ってくれた。そのままコントロールして船の前まで移動。先の移動は引きずられるだけだったが、今回はちゃんとコントロールできた。何度も回しながら距離を詰めてリーダーが入って、黄色いフィンが確認できるようになった。

船長がモリを構えて待つ場所へ回してフィニッシュ。

初ファイトは30.5kgのキハダ

船に上がったキハダは30.5kg(帰港後計測)。初ファイトは30分と少しだろうか。同船者から祝福を受けると全身から力が抜けてしまった。常連のOさんからは、「おめでとう、もう1本釣ろう」と言われたが、もうその体力は残ってないですよ。

魚を処理して撮影。ヒザ抱きがしてみたかったんだよな~。キハダから外したジグを見ると、フロントフックが伸びていた。船長によると「魚を引き上げる際に伸びたんでしょう」とのこと。

ジギングで30.5kgキハダ 迫真のやり取りをレポート!【トロ丸】念願の「ヒザ抱き」(提供:WEBライター・田中耕二)

その後、ボイルが起こったりして食ってきそうな感じもあったが、14時半にストップフィッシング。帰りも2時間かけて帰港。くたくたの筈なのに、興奮して眠れなかった。それでも帰りの運転を考えて目を閉じていたが、いつまでも頭の中ではキハダが回っていた。

バイトに繋げるためには…

この日は、7人で4バイト3ヒット2キャッチ。正直、運の部分が大きいと思うが、バイトにつなげるために、やるべき事はたくさんあると思う。チャレンジ2回目でキハダを「抱っこ」できたのはラッキーだったが、次回も釣り上げたい。

アドバイスがあるとしたら、船長の指示ダナを正確に守ること。すぐにジグを投入すること。休まないこと。

フックはフロントかリアかどちらか1つをお勧めする。今回はフロントフックが閂に入り、リアフックが胸ビレにフッキングしていたのでなんとか取れたが、これが逆だったら魚は浮かなかっただろう。

<田中耕二/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣船について
トロ丸
乗船場:三重県志摩市