渓流ルアーマンとしては禁漁の数カ月は寂しい期間。
そんな想いから、10月27日(金)に群馬県みどり市の渓流で思う存分ロッドが振れる管理釣り場・シャロムの森(神々の宿る森と渓)へ。
完全予約制でプレッシャーが低いのが魅力
管理釣り場とは名ばかりで、正真正銘の本物の渓流。
ここはオーナーの個人所有の山に流れる渓流なので禁漁期間はない。
渡良瀬川支流黒坂石川の支流になる。
メールでの完全予約制なので、先行者の心配がなく、まさにプライベートリバーとなる。
ルアー、フライ、テンカラのみでエサ釣は不可。
バーブレスシングルフック装着、ミノーも腹か尻かフックは1本のみ。
ロッド1本に対してフックは1本。
オールC&R(キャッチ&リリース)で魚に優しく接するのがおもなルール。
M、L、Rと区間があり、指定されたR区間が貸し切り。
天然魚に近い造形美
『パル3.8g/フォレスト』で始めると、いきなりヤマメがヒット!さすがに準天然魚で、きれいの一言しかでない。
時期が時期だけに、淵尻や瀬の開きなどの砂利の浅場に着いている。
特に岸が岩盤であれば、100%イワナがいる。
時には3~4尾でルアーを追尾してきて、見ていて楽しい。
しかし、小渓流なので型は望めない。
よくて25cmくらい。
ただし、水深のある大淵が数カ所あるので、もしかしたら尺クラスが潜んでいる可能性も。
時々辺りを見回すと、色鮮やかな紅葉が目にとまる。
季節を感じながらの渓流は最高。
セオリー通りの攻めやすさ
そして、セオリー通りの釣りができるのもシャロムの森の特徴。
首都圏の釣り場では、セオリー通りのポイントに着いていないことが多々ある。
この釣り場は「ここはでるはず、あそこはヤマメが」というようなセオリー通りのポイントに必ず着いている。
しかも、ポイントというポイントは必ず反応がある。
両岸から数本の沢が流れ込んでいて、その出会い直下のポイントは良型の可能性大。
慎重にストーキングで、やや遠目から狙い撃つ。
姿を見せたのは23cmの黒々としたイワナ。
この釣り場としては立派な大物。
約4時間かけて2kgほど釣り上がった。
まだまだ、魚影が濃かったが、指定された区間はここまでなので山を降りた。
紅葉を観ながらの渓流ルアーに大満足しながら歩く林道は爽快感が半端ではない。
ただリスクもある。
管理釣り場とは言え、完全なる自然渓流なのでめったに人が入らない区間もある。
クマやシカなどの遭遇、また思いがけないケガ、事故があるかもしれないので、十分に注意してほしい。
<埼玉・本間一路/TSURINEWS編>