【九州エリア2019】夏のライトジギング攻略 ジグの動かし方が重要

【九州エリア2019】夏のライトジギング攻略 ジグの動かし方が重要

暑い日が続いて魚の食いも一時的に落ちる状態だが、釣り人は自然環境に合わせて何か面白い遊びと釣り物を探したいもの。ルアーを主体とする私の釣りも季節に応じてさまざまな魚種の中から夏に活性の上がる魚を追いかけており、釣りのジャンルでライトジギングは特に目立って人気急上昇である。

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ライトジギングとは

ライトジギングの名の通りジグの重さが20gから100gほどの軽いジグを使い、比較的浅い場所で釣りを展開することで魚の生活圏と年間通してエサの豊富さを利点に、以前から使われている大きく重たいジグを使うジギングとは別物の釣りを展開することができるようになってきた。釣り自体はまだ新しく、未完成といえるがこれもまた日々新しい発見があり、釣り自体を楽しい遊びにしている。

狙う魚種はさまざまで以前からジギングのメインターゲットである青物はもちろん、ジグのコンパクトなシルエットの特徴を生かし、アジやメバル、クロダイ(チヌ)、イサキなどの小型でおいしいターゲットを狙う、いわば「食べる楽しみ、食の楽しさ」に重点を置く釣りがはやりだ。

当日のタックル

【九州エリア2019】夏のライトジギング攻略 ジグの動かし方が重要タックル図(作図:週刊つりニュース西部版 編集部)

実際に私の使用するタックルを紹介するとPEラインの1号にリーダー5号を基本に、リールは4000番、ロッドは7ft前後、ジグの重量表示120g対応のジギングロッドが高バランスで、ほぼメインとして使われるジグの重量40gから80gを使うことができる。

あとの細かい設定としてはジグのフックをターゲットに合わせて使い分けることが重要になり、たとえばイサキと青物を同時に狙うにはタックル的にもどちらかに有利、不利が生まれるので狙うターゲットを絞ってイサキなら細軸の掛かりの良いフック、青物なら太めの強度のあるフックと釣り物自体を絞った方がゲームとしては楽しみもあり、結果も満足するだろう。

基本的にはフックはジグの上下に2本ずつの4本フックで釣りをするが、この釣りで釣果を優先するなら特に重要なのが下のフックであり、私の本業である釣りのガイドでも釣れた魚のフッキング状態は8割ほどが下のフックが口に掛かっている。ただ、あまりにも根掛かりの多発する場所やぜいたくにも魚が釣れ過ぎてフックを外すのに手間取る場合は効率を考えて下のフックは付けない選択もある。

ガイドサービスセブンで出船

では釣りの現在に戻ろう。当日は午前5時にガイドサービスセブンにて北九州市小倉港より出船。早い出船も夏を迎えたこの時期はもう太陽がしっかり出ている状態だ。朝一番は今日を楽しむ釣りと魚の暮らしを想像していつも不安と期待が入り混じる。

目指す釣り場は水深30m。船を走らせながら流れと風、ベイトの状態等を予想し、すでに頭の中は釣りに突入している自分が面白いと思いながら釣り場に到着。

魚探を確認しながらゆっくりと現場周辺をグルっと周回しながら魚探の反応で一番食いそうな反応を探す。この「食いそうな反応」を探すのが釣りの一番大事なところで、ただ単純に反応が大きいからといって釣りをしても良い結果はなかなか得られない。

魚の食い気について

魚も生活の中では腹が減って食べたい状態と気分が乗らずにあまり食欲がない状態があり、その理由が潮の状態だったり水温だったり時間帯だったりとさまざまあるので、現場ではなるべくやる気のある状態の良い魚を探すことが重要なのだ。船の魚探でゆっくり周りの海底を見渡し、なるべく食い気のありそうな魚に狙いを絞って船を止めた。

流れは緩く0.3ノット。風はほぼない状態で船は魚をしっかり捉えやすいので有利だが、こんなナギの状態は魚たちは周りがよく見えているので警戒心が上がり、ジグにスレやすい状態だ。

この状態で気を付けたいのは魚にジグを見せ過ぎて覚えさせないようにしなければならない。同じテンポで同じように何度も魚にジグを見せ続けるとさすがに魚もジグに疑いを持つので、なるべくジグの違った側面、動きを毎回変えるように見せた方が魚をだましてヒットに持ち込むことができる。

シャクリのテンポ

例えばジグのシャクリの幅、スピード、巻き上げの距離などを変えて一番結果の良いものを自分で感じていくといいだろう。その日のパターンとよく聞かれるが、磯釣りなどの1つの場所から動けずに釣りをすることとは違い、船はかなりの広範囲を移動することがほとんどで、移動のたびに新しい世界が始まるといってもよい。

厳密には移動を繰り返すたびに、そのポイントの水深もベイトも海底の様子も違う。現場それぞれにその場に合ったジグや動きを船長の情報やラインの走り方で選択して自分に有利になるように見つけることが必要だが、それを見つけるのが釣り人の努力と技術で最大に目指すところでもあり、バッチリ合わせることができたら今後の釣りの材料、経験として蓄積されるので楽しい。ジグの着底を待って魚の興味をうかがうように頭の中で想像してジグに生命感を与える。今日はまずはゆっくりと魚に見せるようにスタートしてみた。

【九州エリア2019】夏のライトジギング攻略 ジグの動かし方が重要ジグを操ってオフシャロを攻略しよう(作図:週刊つりニュース西部版 編集部)

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