平場の乗っ込みは一段落して、食いが落ちてきた釣り場もある。千葉県旭市を流れる旭新川水系・新七間川が、中流域を中心に良型地ベラが釣れ始まった。まだ腹パンが多いうえアベレージが37~39cm、時には40上が交じる。流れ川で強烈な引きを堪能しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・五木田富雄)
満水の4~8月が狙い目
流程は約5km、旭市の新町で七間川と合流する。川幅10~13m、水深は1本半前後の2級河川。4月初旬に通水されて満水となり、8月に新町にある堰が開放されると減水期となる。
大カーブ付近から上流にある名前のない橋までは、この時期にもっとも実績がある。水深は1本~1本半で、底の状態がきれいなポイントを探せるかがカギになる。名前のない橋寄りの南岸は、所どころに掛かりがあるので注意してほしい。
ポイント
次の橋までは中流域ではもっとも実績が高い。北岸の小水門の両サイドは好ポイント。ややカーブしているため対岸狙いがよく、長めの竿に分がある。水門から橋までは、水草類の多い場所の近くなら最高と言える。
南岸はアグリポケットパーク(旭市農産物直売館)から橋まで、どこも釣り座がやや高いのが難点。ただし、竿先が水面に届きさえすれば、短竿でも十分アタリはもらえる。
橋から堰までは、大差のないポイントが続く。できる限り低い釣り座を見つけ、それが水草類の多い場所ならなおさらいい。また、堰上流にも好ポイントはあるので、ぜひ見つけてほしい。
釣り方とエサ
底釣りがメインで、魚の多いラインを見つけることが大切。しかも底の状態がよく、水草類が多い場所を探せるかがカギとなる。例えば13尺竿を出したとして底ダテは通常の方法で行うが(弱い流れはある)、このときに少しでも違和感があったら1~2尺長く、または短くするのが得策。ただし、タナ取りゴムがトンと着底するような硬くてきれいな場所は少ない。
流れは静止しているときもあるが、通常は弱い流れがある。そのため、前述したことも含めて、底ダテは時間をかけて納得のいくまで行おう。
この弱い流れが、釣りを難しくしている。対策としては、1~2ランク大きめのウキを使用するのが一番。底さえしっかりとれていれば、ウキが大きくても明確なアタリは出る。流されるのが嫌ならば、中・外通しオモリ0.3~0.5号、ボディー6~7cmのウキを使用したライトドボンでもいい。
エサはグルテンセットが基本。コイは多いがジャミは少ないので、手返しを早くできるなら最初から両グルテンでいい。
準備万端で挑もう
流れでトップがシモるため、エサ落ち目盛が出にくい。流す範囲を決めて、待ち釣りにならないようにしたい。
バラケは小さめで、早めに抜くほうがいいことが多い。食わせはしっかりと持つタイプを勧める。なお、釣り座の高い所が多いため、長めのタマの柄が必要。釣り台(ミニでもOK)はもちろんのこと、鎌や長ぐつ、水汲みバケツなども準備しておきたい。
<週刊へらニュース APC・五木田富雄/TSURINEWS編>
新七間川
入釣料…●入釣料…無料、釣り台必携。長柄のタマ網と長靴、鎌があると便利。