7月7日(日曜日)、三重県の古和浦で開催された「第八回鴻照丸渡船親睦釣り大会」に参加した。ここ数年、私はこの大会にスタッフとして参加だ。当日は雨の降る中40人の参加者が集った。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・大島廣信)
チヌ1匹の最長寸で勝負
例年大会委員長はイカダ釣りの大御所・別所憲治さんだが、一身上の都合により今回の大会は、カカリ釣りの名手・正木義則さんが務めることになった。
夜明け前に受け付けが始まり、間もなく大会委員長の正木義則さんのあいさつがあり開会された。この日はチヌの1匹長寸で順位を決める内容だったので、ベテランの方から素人の方までチャンスがあった。
西浦3番のイカダへ
出船のころには雨も上がり、参加者の皆さんも笑顔で各イカダへと出発。私は西浦3番のイカダに上がらせてもらい、早速に釣りを開始した。
潮は上潮だけが沖に向って、底潮は止まっているような感じだった。エサ取りの活性は激しいものの、本命のチヌが釣れぬまま時間だけが過ぎて行った。
潮がわりに本命がヒット!
開始から3時間ほどした時、底の潮が少し沖向きに流れだした。そのタイミングで前アタリからの押さえ込むチヌ特有のアタリが出た。すかさずアワせると、今までとは明らかに違う重量感が伝わった。水面に姿を見せてくれたのはチヌだった。同乗されていた他の二人の方も時合いが来たと喜ばれていたが、すぐに潮も止まり後が続かない。
それから1時間くらい経過した時、また少し潮が動き始めた。するとすぐに穂先が押さえ込まれたのでアワせると、2匹目の本命が姿を見せてくれた。
その後はエサ取りの活性もなくなり、納竿時間が迫ってきた。私が同乗者よりも早めに帰る準備を始めていると、隣に釣り座を構えていた同クラブの石原さんが納竿間際に年無しを上げた。最後の最後にドラマがあった。
優勝は年無しを仕留めた石原さん
午後3時に釣りを終了し、船着き場に到着。参加者の皆さん全員が陸に上がられ閉会式。全体でチヌが15匹だった。優勝したのは、最後にドラマを見せてくれた石原さんで、52.2㎝の年無チヌだった。
抽選会やジャンケン大会などで参加者全員に景品が渡り、参加者の皆さんも大変喜ばれていた。無事に大会を終えることができたことを、大会委員長、スタッフの皆様に感謝したい。
大会結果
優勝:石原道夫52.2cm
2位:西村久信48.8cm
3位:鳥居明彦45.0cm
他魚種の部:マダイ32.2cm
<大島廣信/TSURINEWS・WEBライター>
鴻照丸渡船