梅雨の間の晴れの日の6月17日、少しだけ時間ができたので名古屋市中川区の戸田川へトップゲームをしに行ってきた。相手にしてもらうのはおどけた顔がかわいいナマズだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 ・杉山渓太郎)
戸田川でナマズ探検
ナマズのベストシーズンということもあり、入りたいポイントには先行者が。もう1つのポイントにもまた人が。しかも団体。仕方なく別のエリアへ。
邪魔にならない所に車を止め、やっと水辺へ降りて午後10時半ごろにスタートだ。
あまり時間がないため要所要所だけを流していく。
使うルアーはプップだ。
まずは街灯で明るい橋の下に見えナマズ発見。目の前を通すとバイト。
しかし、掛からずにどこかへ去ってしまった。
1匹目はワンドで42㎝
ひたすら上流に歩き続けると、水面に何か油のようなものが浮いていて、表層の水質が悪いことに気づく。さらに少し風が吹いていたので、これはなかなか出ないかと思っていると、橋を越えた所から水面の油が消えていた。
これは出そうな雰囲気だなと数投目、少しワンド状になっているポイントでバホッとバイト。重さが乗ったのを確認してから巻きアワセを入れ、抜き上げて出てきたのは42cmのきれいなナマズ。
決して大きくはないが、思い通りのポイントで出たのでうれしい1匹だ。
ブッシュで2匹目
そこからは対岸を下っていく。何度かバイトはあるが、どれも小さすぎる。草が茂っているブッシュにさしかかり、まず出ないことはない場所なので丁寧に攻める。1投目は何も反応がない。
20cmほど岸寄りを通すと、ジャボンジャボン!とチェイス。けど乗らない。
3投目は全く同じコースを引く。
するとバイト。しっかりとアワせて抜き上げる。下アゴに皮一枚掛かっていただけだったので危なかった。こちらも先ほどと同じ42cmだった。
この後は、最初の橋の対岸までキャストせずに戻ってきた。
短時間のナマズ探検
街灯の明かりと橋の影の明暗部にポチャンと優しく落とすとボコンッ!
とこの日一番の大きなバイト。おそらく50cm台後半は余裕であったと思うが惜しくも乗らず。周辺へキャストすると何度かチェイスがあったが、デカナマズは出てこない。
後ろ髪を引かれる思いだが、ここで最後と流れ込みへ入った。水がよく流れていたので、間違いなくいるだろうと思いながら落とすとジャボン!
やはりこのようなポイントにはいる。
スタートから1時間ほどたって納竿とした。短時間で攻め歩いた距離も800mほどだったが、楽しい釣行だった。
ルアーチューニング
今回はカップから出される音が良いプップを使ったが、これにはチューニングが施してあった。
それはルアーからフックまでの距離を長くするカスタムだ。スプリットリングとスイベルを使い、フックに連結することで吸い込みバイトにフックが追随し、よりフッキングしやすくなる。
またスイベルがあることで、ファイト中にナマズがローリングしてもバレにくくなる。
今回で言えば、その効果は2匹目を釣った時に顕著に表れた。下アゴに皮一枚にしか掛かっていなかったため、まずルアーからフックまでの距離を伸ばしていなければフッキングに至らなかっただろう。さらにスイベルがなければ、ナマズが回ったときにフックが一緒に回らずに、皮が切れてバレていたはずだ。
このように、市販品をチューニングすることで獲れる魚が増える。自己流にカスタムするのはナマズゲームの楽しみの一つでもあるのでぜひ試してほしい。
<週刊つりニュース中部版 APC・杉山渓太郎/TSURINEWS編>
戸田川
交通:名二環・大治南下車、R302を南下しR1を右折