釣り場で出会ったおじさま達とおしゃべりしたことはあるだろうか?陸っぱりに出かけると必ず一言二言喋りかけてくる常連のおじさまはいるはず。釣り方を教えてくれたりするのはありがたいんだけど、迷惑だったパターンをご紹介。
(アイキャッチ出典:Pixabay)
目次
1、熱血すぎる「サビキじじい」
陸っぱりの経験が浅いときに出会ったこの方。ちょっとした思い出になっているので、妻が釣行後に言い放った愛称をあえてつけさせてもらった。
1.6mくらいのコンパクトロッドを使ってチョイ投げしている横で小サバがサビキで乱舞。こちらも土産が欲しくてサビキ仕掛けに変更。でも竿の長さ的に回遊ゾーンに届かない。そこに常連である「サビキじじい」が登場!
気のいい人で、質問すれば的確にアドバイスをくれていたが、やはりコンパクトロッドでは釣果が伸びない。「釣れないのはよくない!」と思ったのか彼の長竿を貸してくれることに。最初は基本の釣り方をていねいに教えてくれてよかった。
しかし、時間が経つにつれヒートアップ。
手返しよく、そしてじゃらじゃら鈴なりになるように釣っていないとめっちゃ怒られる。マジで怒られる。
そして3時間くらい竿を貸し出され、ほかの釣りは出来ない感じに。たしかに小サバを攻略するのはこれが一番だ!ってのはよく分かったし、数伸ばせるのは分かるんだけど(後日長めの竿も買ったし)、当日に限っては自由に釣りたかったんだよなぁ…。
釣果は束超えだったものの帰りの電車内で、ヘイトが溜まり切った妻の暴言は止まらなかった…。
2、話が長すぎる「管理釣り場のオーナー」
よく行く管理釣り場のオーナーの話。フライ釣りの超ベテランですごく美しいループを見せてキャストしてくれるような御仁。
こちらがフライを振っていると、「こうやるんだよ?」とこちらのタックルを使いながらキャスティングの指導をしてくれる。
ただ、いかんせん話がとーっても長い!
※2回目ですがイメージ図です。事実とは関係ありません(出典:Pixabay)
こちらはルアーも持ってきていて、「フライ以外でも釣りたいんだよなぁ」と思いつつも指導をずーっと受けてしまう。よく行く釣り場だけに嫌な顔されたくなくて「もういいですよ」と言い出せないのがツライ。
3、人から人の手へ渡る「余ったエサ」
これは遭遇したことのある方も多いのでは?
周りに釣り人がいない状況で、先釣者のおじさまから声を掛けられ、青イソメをいただく。
せっかくの好意だからお礼を言って貰うんだけど、よくよく考えると、ベテラン釣り師がエサが余る状況=アタリもなく釣れていない状況なのだ。
ちょっと粘って探るけど、結果的に余るイソメたち。そして、次に来たご家族連れに渡すことに・・。
4、使命感が強すぎる「正義のキッズ」
ベテランではないが、ハオコゼを釣ったときに遭遇した隣の少年の話。
釣りあげた魚を毒魚と認識した瞬間、「その魚は毒があるから、僕が取ってあげる!」と意気揚々とメゴチバサミ&棒状のハリ外しで作業開始。
「…君がもっているハリ外しより、よほど簡単に取れる器具を持っているよ!」
と言いたいところだったが、いい人そうなお父さんの手前言えず。お父さんも一生懸命に頑張るマンだったけど、張り切ってキャストした息子さんのオマツリ解くの大変そうだったなぁ。
こんな嬉しいことも
こちら番外編。サビキじじいのいる釣り場で出会った紳士。こちらは迷惑、というよりは遊ばれただけ。
フカセ釣りでメジナを釣っていた紳士は、チョイ投げ仕掛けで釣れていなかった妻の仕掛けとオマツリすると、メジナをハリに掛けてくれてプレゼント。引き味、食味とも楽しませてもらった。おじさまありがとう!
わが身を振り返ろう
「釣り場に悪い人はいない」という持論もあるし、上記の人たちはすべて完全な善意でやってくれているのは明らかだが、受け手としてはちょっぴり迷惑に感じることもある。
陸っぱりのときは先釣者に何が釣れているか聞いたり、コミュニケーションを取ることが釣果につながりやすいため、いろいろな人と話をする機会は多いかもしれない。
ただ、教える側に立つときは知らないうちに人が嫌がることをしていないか振り返ってみたほうがいいかもしれない。
<小谷/TSURINEWS・関東編集部>