曽根干潟に育まれた良型ハゼを数釣り堪能!【福岡県北九州市曽根の川】

曽根干潟に育まれた良型ハゼを数釣り堪能!【福岡県北九州市曽根の川】

8月27日、中潮、晴れ。
当日は今年初のハゼ釣りに出掛けて、北九州市小倉南区で最もハゼ釣りで有名な川である竹馬川貫川朽網川に釣行した。
例年だと盆をすぎるとこれら3つの川でハゼが釣れだす。それぞれ釣り場に大きな特徴があり、まずは大型が数狙える竹馬川から紹介しよう。

アバター画像 TSURINEWS編集部

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竹馬川

曽根干潟に育まれた良型ハゼを数釣り堪能!【福岡県北九州市曽根の川】

小倉南区・曽根に流れる川の中でも最も大きく水量もあり、上流からたくさんの栄養分やエサなどが流れ込み、河口には曽根干潟もある。

そのため虫やカニなどのエサが豊富で、ここで釣れるハゼはどこよりも大きく、数も釣れる。

狙う時合いは満潮前後の計2時間で、特に満潮前1時間は良型のハゼがダブルで釣れるので驚かされる。

しかし干潮になると潮が引いてしまうため釣りにならず、満潮から下げ潮に入ると今までのアタリがうそかのようにピタッと少なくなる。

ハゼのポイントは川の西側にある水門近くに生えている葦(よし)の周辺だ。
ここがハゼの隠れ家となっているのかエサ場となっているのかは分からないが、この周辺に仕掛けを投入すると、良型ばかりが入れ食いするのだ。

しかも同じ場所で釣っていても、葦の中からハゼが出てきて釣れ続くのだ。

貫川

曽根干潟に育まれた良型ハゼを数釣り堪能!【福岡県北九州市曽根の川】

次は貫川だ。

ここは上流から、上の橋・中の橋・下の橋とあり、中でも一番よくハゼが釣れるのが中の橋だ。

この釣り場を見たとき、誰もが「ここでは釣れない」と思うことだろう。

しかしこの釣り場、満潮時はハゼが上流に行ってしまって見た目よりハゼは釣れないが、干潮時に橋下に現れる小川の中を釣ると、本当に不思議なことに良型ばかり釣れるのだ。

時合いは干潮前後の計2時間。

釣り始めは食いが悪いが、仕掛けの着水時に発生する濁りが下流に流れだすとハゼが集まってきて、同じ場所で釣れ続くので驚いてしまう。

しかし、いくら釣れるといっても小さな川なので、ある程度(20~30尾)釣ったら場所を移動した方がいいだろう。

朽網川

曽根干潟に育まれた良型ハゼを数釣り堪能!【福岡県北九州市曽根の川】

最後は朽網川だ。

河口には曽根干潟があり、ハゼの魚影は大変濃い。

魚種も豊富で、ハゼのほかにもセイゴメイタなどが釣れる。

上げ潮の5~7分の2時間ぐらいは入れ食いが続き、このときはどこに投げてもハゼが釣れるが、満潮が近くなると上流に移動してしまうためか、アタリがまったくなくなってしまう。

ハゼがよく釣れるのは階段を下りてから約200m先で、右前方にある黒色の倉庫が真正面に見える所だ。

ここは目前に魚道となる小川が流れており、潮が満ちてくると小川は水没して見えなくなってしまうが、この時ハゼはここを通って上流へと移動するのだ。

小川(魚道)は干潮時には見えるので、確認しておいた方がいいだろう。

いざ実釣!

曽根干潟に育まれた良型ハゼを数釣り堪能!【福岡県北九州市曽根の川】

ハゼ釣りは今年初めてで、成長ぶりが楽しみだ。

今年の8月はこれといった大きな台風が来ることもなく、大雨が降って川が増水することもなく、天気に恵まれた。

ハゼの成長を妨げる要素はないと思うので、すくすくと成長したに違いない。

当日は午前7~9時の干潮時は貫川・中の橋で釣り、潮が満ちてくると朽網川で9時30分~11時ごろまで上げ潮を釣り、満潮近くになりハゼが少なくなってきたら竹馬川に行って、11時30分~午後1時30分まで葦に潜む良型を釣る計画だ。

貫川・中の橋に向かう途中、ふじわら釣具店で青ケブ(青イソメ)を100g購入し、現地には7時ごろ到着。

急いで仕掛けを作り、釣りを開始した。

川の中央部が一番深く、活きのいい青ケブをつけてそこへ仕掛けを投入すると、同時にブルッブルッと強いアタリあり。

ハゼのようだ。

仕掛けを手前に寄せるのをやめてイトを少し送り込み、食い込みやすいようにしてやる。

すると再びサオ先をひったくるようなアタリあり。

軽く手首でアワセを入れてやるとサオに乗り、なかなか元気のある引きで、なんと12cmのハゼがダブルで上がってきた。

8月下旬にしては良型で、9~10月になると一体どのぐらい成長するのか、今から楽しみだ。

曽根干潟に育まれた良型ハゼを数釣り堪能!【福岡県北九州市曽根の川】

同じ場所で10尾ほど釣ると、まったく釣れなくなったので朽網川へ移動する。
時間を見ると9時ごろだったので、計画通り満ち込みを攻める。

ここでは先行者が水門近くでピンポンウキを付けてハゼを釣っていた。

前述の場所には10時ごろ到着。

川の中央に遠投し、イトフケを取ってゆっくり仕掛けを手前に引き寄せると、いきなりブルッブルッとアタリあり。

イトを少し送り込み、次のアタリを待つ。

すると再びアタリ。

軽く手首でアワせ、1尾掛かった。

仕掛けを上げることなく、そのままゆっくり手前に寄せると、サオ先が大きく曲がり、軽くアワセ。

2本バリに2尾掛けた瞬間だ。

釣り上げてみてびっくり。

なんと2尾とも11cmが釣れていた。
今年のハゼは順調に成長しているようで、良型のハゼがよく釣れる。

その後も良型を釣りまくり、気が付くと潮はかなり満ちてきていた。

ハゼが上流に行ってしまったのか、急にアタリが遠くなっていった。

ここでは上げ潮の6~7分(10~11時)で良型を30尾も釣っていた。

時計を見ると11時近くになっており、計画通り竹馬川へ移動
釣り場の水門横の葦には11時30分ごろ到着。

満潮が近いせいか、かなり潮が満ちてきている。

釣れることを期待して、急いで青ケブをつけて葦の先へ遠投。
ゆっくりリールを巻いて、葦のそばに来たとき、力強いアタリあり。
今までの中で一番の引きだ。

軽く手首でアワセを入れ、再び周辺のハゼを狙う。

するとゴツゴツと力強い引きがサオ先に伝わってきた。
大物の引きだ。

軽くアワせるとサオに乗ったようだ。
ハゼは他魚に比べて食い込みが非常にいいので、安心して釣ることができる。

釣れたのは、なんと13cmの大物で、しかもダブルで釣れた。
さすが竹馬川、恐るべし。

その後も良型を釣りまくり、気が付くとクーラーの中はいっぱい。
資源保護のため、この辺で納竿とした。

帰る前に周辺に散らばっていたゴミ(ペットボトル、エサが入っていたと思われるパック、ビニール袋など)を拾って清掃した。

当日のハゼ釣果は76尾と、まさに入れ食い状態だった。

数釣れる朽網川、大物の釣れる竹馬川、潮が引いてしまい釣り場に困ったときの貫川と、多種多様の釣り方を楽しめる小倉南区・曽根を流れる川へ、ぜひ一度ハゼ釣りに行かれてみてはいかがだろうか。

<週刊つりニュース西部版 APC・浦野泰弘/TSURINEWS編>

▼アクセス(竹馬川)
この記事は『週刊つりニュース西部版』2017年9月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。