暑い夏の釣りといえば、アユですね。私が最も得意とする釣りですし、好きなんですわ。
あの、ガツン、ギューーンってアタリを味わったら、たまりまへんわ。
あー、今からでも行きたなってきましたわ。
この記事は『週刊つりニュース関西版』2017年9月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。
塩焼きだけじゃない!
アユといえば、塩焼きが代表的な料理ですけど、まあ、簡単にいえば、塩振って焼くだけですもんね。
ちょっと芸がないので、今回の料理はアユ雑炊にしました。
雑炊するときには関係ありませんが、その前に、私のアユの持ち帰り方です。
私はほとんど生かして持ち帰るようにしています。
というのも、アユって日中はほとんどエサのアカを食っていて、腸の中はフンだらけなんですわ。
生かして持ち帰ることによって、自然にフンを排出してくれるので、世話が掛からないというわけです。
現場で氷絞めしてもかまいませんが、その場合は、帰ってからフン出しをしなくてはいけませんので、手間が増えるということです。
で、雑炊には関係ないというのは、内臓を出すからです。
以前、内臓入りで雑炊を出されたことがあります。
その苦味がいいというのですが、その前に、雑炊の色が黒っぽくなり、おいしそうに見えにくいからなんです。
アユ雑炊の作り方
アユの下処理としては、エラと内臓を取るだけですわ。
取った後は、きれいに水洗いしといてくださいね。
アユの腹の内側は、黒い膜があり、この膜を親指の爪でこすってきれいに取ることです。
簡単にする方法として、水を鍋に入れ、ご飯を入れます。
コトコトご飯が軟らかくなるまで炊きます。
それから味付けです。
だしの素(本格的にするなら昆布、カツオのだしを入れる)、塩を入れ、味を見ます。
ご飯が軟らかくなったら、アユを入れ、アユに火を通します。
最後に香りづけに薄口しょうゆをたらりとかけて完成。
一人前1匹が適当ですが、たくさん釣れたり、小型の場合は、2匹、3匹にしてもかまいませんよ。
最後にきざみネギをかけたら出来あがり。
生かして持ち帰ってきたのを絞めて材料に入れてやると、まあ見事に背骨に腹骨がくっついて取れるんですよ。
生かして持ち帰る理由は、ここにもあるんですよね。
もちろん、家でするのもいいですが、現場の昼ごはんにするにも、手間がかからないので、いいですよ。
持って行くのは冷ごはんと、調味料とコンロです。
アユは現地で。
エッ、釣れなかったらどうするのって?
天然のオトリを多めに購入しといてくださいな。
<安田明彦/TSURINEWS編>
旬魚旬菜 つり宿
住所:大阪市中央区東心斎橋2-7-11 平和ビル2階
TEL:06-6211-8383
営業時間:18:00~23:00、土曜日のみ17:00~22:00(ラストオーダーそれぞれ30分前)
定休日:日曜日、祝日、毎月15日、第3月曜日(釣り取材のときは臨時休業あり)
アクセス:地下鉄御堂筋線心斎橋駅下車、5番、6番出口から徒歩約10分