小アユ釣りは、小アユが川を遡上しはじめアカをはむようになる前の、動物性のエサを食べているタイミングに楽しむ釣りです。釣れるサイズは佃煮や唐揚げ、素揚げになる10cm前後がメインになります。今回は近年琵琶湖への流入河川で人気の釣法、「浜松式小アユ釣り」を紹介したいと思います。
狙うべきポイント
この釣りは、アユ釣りを象徴するような上流の釣りです。アユの習性で、後方からは手が届くようなところまで近づけますが、上流に立つと下(シモ)に逃げて行きます。
ポイントは、底が少し深く、流れがヨレていたり波立ちがある場所で、底に石がある場所がベストです。ただ、砂地でも寄せて釣るので神経質になる必要はありません。ウキ下は水深の1.5倍が目安です。
釣り方
河原に立ち、底ずるラセンをまきエサに突き刺してエサをラセンに絡ませたら、そのまま上流に振り込みます。
テクニックとしては、仕掛けを流れに対してまっすぐになるようにすることです。こうすると、ラセンから落ちたエサの中にハリが入ります。
小アユが多い時は数投すれば水面が真っ黒になる時もあります。
オモリが底をはうのでウキは絶えずピクピクしますが、その中でアタリを見分けます。
魚のアタリとラセンが底を小突いて出るウキの動きが見分けられない場合は、怪しいと思うアタリで軽くアワセてみましょう。魚のアタリでなかった場合も、誘いになります。
ウキが正面にきたら引き寄せ、またまきエサを付けて同じ場所に投入します。この動作を繰り返すだけで、高活性の時なら8秒で1匹か2匹、1時間で100匹程度キャッチできます。
女性、お子さんでも小アユの活性を上げてあげれば、誰でも釣れます。
バレが多くなってきたらハリを交換します。私は2時間程楽しんだら後は川を見て楽しんでます。
おいしくいただける小アユ
河川に上がってくる小アユは砂をはんでいるので腹は出して下さい。この時はカミソリで腹を裂くと楽です。素揚げや唐揚にして塩で食べたり、酢をかけて南蛮漬けもおいしいし、できたてのつまみ食いは最高です。
小アユ釣りには滋賀県の県条例があり4月の下旬ぐらいから釣れますが、禁漁は9月1日からです。ヤナが設置されるとヤナの上下は釣り禁止のなります。
私のよく行く知内川は8月盆のころにヤナが撤去されアユの遡上が再開します。本湖でも釣りは可能です。
<弓削和夫/TSURINEWS・WEBライター>