経験を問わず、純粋に釣り好きの友人が集まる「大人の遠足倶楽部」。毎年四季折々のターゲットを御題目に上げて、月1程度釣行している。5月13日は淡路島・育波漁港の小溝丸を利用し、早朝に出船した。この日は、「そろそろタコ行けるんじゃない?」ということで、マダコとマダイの2本立てメニューとなった。
タイラバ&チョクリ仕掛け
タコ釣りで全員安打となったところで、今度はマダイ狙いへと大きく移動する。タイ狙いの仕掛けはタイラバと、最近この船で流行の「チョクリ仕掛け」だ。チョクリは仕掛けの全長が17mもあるため、半分に分けて使用する。
最近のマダイは海底付近に多く、オモリの着底後素早く2回ほど巻き、後は5回~6回ゆっくりと巻いて、アタリがなければ再び落とすパターンが有効と船長。
船中ヒットあるも・・
潮流の速い明石海峡では、船はすぐに流されてポイントから外れてしまう。水深70mから始めるが、30mラインへと一気に流されていく。船長が水深をアナウンスしている間に、アタリに集中する。
ポイントの違いか、ミヨシの皆さんはヒットするが、トモではアタリのみ…。いくつかのポイントを回り、周囲の皆さんは30~50cmのマダイをゲットしていた。私は…(涙)。
ラストは再びマダコ釣り
ラスト、再びマダコポイントへ移動!仕掛けを投入すると、早々にヒットが続く。ここで連続ヒット!朝の部でも一人連発したので、タコ釣りではサオ頭の釣果を更新していった。
釣果アップのコツ
仕掛けをボトムまで沈め、オモリで海底をたたき狙っていくのがこの釣りのセオリーなのだが、実は微妙なコツが存在し、シーズン最初など低活性時には特に釣果が大きくかわるテクニックがある。それは、オモリがボトムコンタクトする際にいかに仕掛けが底から離れないようにアクションさせるかである。
感覚的な話で非常に微妙な世界だが、ラインテンションの取り方の少しの違いが、釣果を左右するキモとなるのだ。紅一点の女子アングラーのマキちゃんに、この方法を説明したところ「きた~!」と、笑顔でロッドを曲げていた。
さらなるタコをゲットし、ストップフィッシング。汗ばむ陽気の中で今回の「大人の遠足倶楽部」は終始笑顔の釣行となった。
ルール厳守で楽しいタコ釣りを
全国的にも有名な特産品「明石ダコ」、漁師さんの大切な収益となるため、禁漁区などのルールが明石海峡には存在する。そんなルールを把握した遊漁船で、ぜひルールを守って今年の梅雨ダコシーズンを楽しんでいただきたい。
<辻原伸弥/TSURINEWS・WEBライター>