4月27日と28日、尾鷲市にある大ちゃん渡船を訪れた。27日は小サバとシイラに翻弄されたため、28日はクロダイ(チヌ)も交じる磯へ釣行。強烈な引きも体感。
サギ崎のハナレでフカセ釣り
初日となった27日の釣りはつらかった。立神の高場に上がったものの、尾長グレの良型はおろかコッパグレを釣るのがやっと。水温が高い影響か、早くも湧きだした小サバとシイラに翻弄(ほんろう)された一日だった。
翌28日は違う状況を期待したが、船長が勧める立神の地の地に渡礁したものの、小サバの猛攻はかわせず見回りで磯代わり。船長に「クロダイが交じるような磯に行きたい」と希望して、上げてもらったのはサギ崎のハナレだった。立神とは違い尾長は期待できないが、口太やマダイ、クロダイが期待できる磯だ。
36cm口太から登場
船着きに私、釣友の木村さんは桃頭島向きに入る。クロダイを狙ってザイト磯の白1.75号に同磯フロロ2号を直結し、ハリはオーナー遠投ハヤテ8号、ウキは釣研のゼクトLサイズ5Bを5ヒロにセットした。
渡礁直後から、湾内から沖に出る潮が磯に当たるように流れていい感じ。まきエサを打っても小サバは寄ってこない。こいつは釣れそうだ。
開始してすぐに木村さんが磯際で一発飛ばされ、その後コッパグレを連発。私はアタリがないまま、さしエサだけが取られる状況が続く。
ウキ下を詰めながら魚がいるタナを探ると、3ヒロ半でハエ根の際にあったウキがシューッと入る。あまりにも速く入ったのでサンノジでも食ったのかと思ったが、心地いい引きで口太36cmがタモに収まった。
尾長グレも登場!
木村さんを呼んで2人で攻める。潮はどんどん速くなり、サバル島をかすめるように寺島へ向かって流れる。さしエサが取られないので早い潮に仕掛けが浮いていると思い、ハリスにG1を打ち張って流すと、潮目で潜りそうになるウキにブレーキをかけつつ流しスパンとウキが入る。キューッと締め込みコナガ(小型の尾長)が釣れた。
良型の尾長もくるかもとバチバチに張って流した次投、バリバリとラインが走る。何度も磯際に締め込まれたのだが、難なく仕留めたのは35cmの尾長グレで、体高がありグッドコンディションだ。
グレサイズアップ!
ハエ根を攻める木村さんには当日の最長寸の口太37cmがきた。完全に時合いだ。朝の小サバ地獄がうそのようにグレが連発。サイズは30cm前後だが、コナガが続く。
この時期のコナガは脂が乗って、塩焼きや煮付けに最高で、特に干物は絶品。口太ではキープしない30cm未満も、尾長ならキープだ。
クロダイ42㎝を追加
リリースサイズも交じるが、2人でサオを曲げて楽しんでいると、私に重量感のある引き。シャープに磯際のハエ根に締め込む。絶対に尾長だと思ってやり取りしていたが、途中から頭を振りだすのでサンノジかと思ったが、なんとクロダイ42cm。これほど引いたクロダイは初めてだった。
昼を過ぎて潮が緩むと、さすがにアタリが遠のく。それでもグレは確実にいるので、潮に合わせるように仕掛けも軽くし、ゼクト2Bを3ヒロにセット。ハリスには極小ジンタンを打って、尾鷲の中磯独特のコロコロと変わる潮にアジャストするとアタリが続いた。