ルアーフィッシングの中でも近年人気急上昇中なのが、ルアーでチヌやキビレを狙う『チニング』だ。底ズル系のルアーやジグヘッド、ポッパーやペンシル、バイブレーション、ミノー、クランクベイトなど、様々なルアーで狙うことができる。身近な釣り場で強い引きを楽しめるのも魅力的な釣りである。
淀川にてチニング
釣行場所に選んだのは大阪市内を流れる淀川右岸に位置する塚本。
足場が良く、JR塚本駅から南に徒歩5分ほどのため電車釣行にも最適な釣り場である。
塚本のJR高架から上流側はゴロタとなっている。一方、下流側は砂浜に石が点在するような釣り場で、今回はこの下流側で釣りをすることにした。ここには野球場がいくつかあり、その裏の砂浜が主な釣り場となる。石がたくさん転がっている砂浜の沖は川底の石が多いので、根掛かりに注意が必要だ。
当日のタックル
使用したロッドはバスロッド7ft4inch。チニングは専用ロッドの他にバスロッドや軟らかめのシーバスロッドやエギングロッドなど様々なロッドの流用が可能だ。スピニングリールC3000番にPEライン0.6号を巻き、リーダーはフロロの10lbを結んだ。ルアーはジグヘッド3.5~10gに2~3inchのグラブ系やクロー系のワームを使用した。
フィッシュキャッチャー
魚は人の体温でやけどをするので直接触らないようにしてリリースすることが必要だが、それ以外にチヌやキビレはあごの力が強いので口を持つとケガをしてしまう。そこで私はフィッシュキャッチャーを使用している。
チニングの釣り方
釣友と塚本に出かけたのは5月12日。午後3時過ぎに釣り場に到着しキャストを始める。なかなかアタリがないのでルアーローテーションをしながら少しずつ移動して狙っていく。
チヌやキビレの基本的な釣り方は底ズル系やジグヘッドを底まで沈め、ルアーが底にコツコツとアタるくらいのスピードでリールを巻くだけ。簡単な釣り方なので初心者にもお勧めの釣り方だ。
夜なら遅め、日中なら速めに巻くと釣果につながりやすい。もちろんこれ以外にも釣り方はいろいろとあり、底ズルの釣りに反応がない時にいろいろ試す必要がある。
40cmキビレを手中に
5gのジグヘッドにグラブ系のワームを底まで沈め、速巻きしてから止めて底まで沈め、再び速巻きの繰り返しで狙っていた午後5時過ぎ、待望のアタリがきた。アワせると強い引きが伝わってきた。
慎重にやり取りして釣り上げたのは40cmのキビレ。
フィッシュキャッチャーでキビレをつかみ、フックを外してからリリースする。
この後も少しだけ釣りを続けたのだが、釣友が釣具店に行きたいと言うので短時間釣行になってしまったが仕方なく納竿とした。
今後の動向
これから季節が進み、夏前後はチニングの最盛期となる。身近な場所で手軽に大物の引きを楽しめるので、皆さんもチニングにチャレンジしてみてはいかがだろう。
<原田誠司/TSURINEWS・WEBライター>
淀川・塚本周辺