今年のGWはこれまでにない大型連休になることが分かっていたので、クラブ内では年明け早々から遠征の話が持ち上がっていた。中でも東北地方の大型カレイ釣りが人気で、今年は福島県いわき市小名浜港に遠征することとなった。
小名浜港の防波堤で投げ釣り
小名浜港は第一防波堤、第二防波堤、スーパー沖堤防という3本の広大な一文字で守られている。一番沖に位置するスーパー沖堤防は立ち入り禁止となっており、渡船で渡れるのは第一防波堤、第二防波堤のいずれかである。いずれの防波堤も全長が2km以上あるので、GWのような人が多い時期でものんびりとサオを出せるのが魅力だ。
ただし、広大ゆえにポイントが絞りにくいのが厄介で、ある場所では一人で何匹も座布団カレイを仕留める人がいるにもかかわらず、別の場所では一日粘ってアタリすらないというケースもある。ある意味残酷な釣り場とも言えるだろう。
エサは3人で4kgのアオイソメ
4月27日の夜、3人で4kgのアオイソメを仕入れて大阪を出発した。GWの渋滞を心配したが、名神→新名神→伊勢湾岸→東名高速を順調に走行。首都高速もガラガラで拍子抜けしながら常磐道に入り、目的地のいわき市小名浜港には日付がかわった28日の午前4時に到着した。
早速3番船に乗り込み、第一防波堤の北側を目指す。
1日目は第一防波堤北側へ
第一防波堤は南北に伸びる全長3.5kmの一文字で、北側は小名浜港湾奥となり水深がない。一方南側は湾口に位置するので水深がある。
最近は北側の浅場が好調と聞いていたので、3人揃って同じ場所に下り、各自船着き場から左右に散開して釣り座を取った。
当日のタックルは硬調子の投げザオ4.25m、投げ専用スピニングリールで、ミチイトはPEライン3号、チカライトはPEライン5号とする。オモリは遊動式30号でモトス14号、ハリス7号の2本バリ仕掛けをセット。
ハリはカレイ専用16号。カレイは釣れればほぼ40cmを超えるサイズなので、ハリは15号以上がすっぽ抜けも防げて安心である。
エサのアオイソメを房掛けにして60~80mラインに4本のサオで仕掛けを投入する。天気もよく、朝の時合いに期待を膨らませてアタリを待つ。
釣友一人勝ちに!
ところが期待のアタリがなかなか出ない。誘いをかけたり、打ち返す時は新鮮なエサにチェンジするのだが、気配がない。私の左側約300mでサオを出している小山会長も同じ様子だ。潮が動くタイミングまでは我慢するしかないと自分に言い聞かせる。
そんな時、小山会長のさらに500mくらい離れている皆川さんから携帯に着信が。
なんと、45cmのアブラメと41cmのマコガレイを仕留めたとのことだ。その10分後にはさらに40cmを追加した連絡が入る。
皆川さんはクラブに入って初めて40cmオーバーのカレイを釣ることができてとても嬉しそう。こちらも案内した甲斐があるというものである。
結局この日は皆川さんの独り舞台。納竿前に小山会長が39cmのマコガレイを仕留めただけで、私は丸ボウズで釣りを終えた。
いったん納竿し、予約しているいわき市市内のビジネスホテルにチェックインし、皆川さんの祝勝会と私の反省会で居酒屋にて乾杯!これも遠征の楽しみの一つである。