4月中旬を過ぎると日中の気温も上昇して暑いほどだ。そんな4月18日、釣友の樋尾君から休みが取れたので釣りに行きましょうと誘われ、再度、愛知県・南知多町篠島の南堤にダンゴ釣りに出かけた。
当日のコマセレシピ
午前6時25分発の一番船は大勢の釣り人を乗せて出船。篠島到着後、乗り合いタクシーに乗り継ぎ数人が南堤に向かった。
到着後、まずはコマセ作りからスタート。
マルキユーのウキダンゴXをベースに、オカラだんご、チヌスパイス1袋を300㏄の海水で混ぜ合わせ、そこに細びきさなぎとアミエビ1kgを入れる。アミエビの水分をサナギに吸わせてから全体を混ぜ合わせて完了。
今回はダンゴの匂いに重点を置いていたのでアミエビの量を増やしてみた。
相棒の樋尾君はフカセ釣りでクロダイを狙うようだ。
タックルを準備する前に、テニスボール大のダンゴをポイントに10個投入した。
ポイント作り
当日の潮は大潮前の中潮、満潮が午前5時13分。すでに下げ潮に入っているのでタナを合わせるのにひと苦労したが、16投目でなんとか調整できた。
ダンゴを短時間でかなり打ち込んだので、クロダイがいれば早めに釣れると皮算用していたが、反応はない。
しかし、これは想定内。今まで2回釣行して1匹は釣れているので、今回もいつかはくるだろうと信じてダンゴを打ち続けた。
潮緩みで47㎝クロダイ!
そしてついにその時がきた。午前10時すぎ、急に潮の流れが緩やかになった時だった。アタリが出ないのでサオをサオ受けに置いていると、金谷ウキのトップがスーッと沈んだ。前アタリなのかは分からないが、すかさずサオを手に持ち戦闘態勢に入る。
するとその瞬間、ウキが完全に沈んだので反射的にアワセを入れた。
重量感のある引き込みでサオが大きく曲がる。この時が最高にうれしいものだ。数回の突っ込みをかわすと、樋尾君の差し出したタモに無事収まったのは47cmの立派なクロダイだった。
期待せずも37㎝クロダイ
しばらくして樋尾君も大きくサオを曲げたが、これは30cm級のヒガンフグだった。
いつもならもう1匹釣るぞと意気込むのだが、今の篠島では次のアタリはほぼないので、「まぐれでも1匹釣れたからもういいや」と思ってしまう。
だが、今回は弟子の樋尾君と来ているので、なんとかしてもう1匹釣りたいと欲を出してダンゴを真剣に打ち込む。
そのかいがあったかは定かでないが、なんと2回目のアタリが出てウキが海中に沈んだ。慌ててサオを持ちアタリに反応。
これも素晴らしい引き込みを見せてくれ、サオが大きく曲がる。ラインを出しながらやり取りが続いたが、タモに収まったのは37cmとサイズダウン。
しかし2匹釣れたことには意義がある。順調にクロダイが入ってきている証拠だ。
『当たり潮』対策
これでやる気モードに突入したが、こんなときに限って南風が強く吹き始め、おまけに満ち潮が半端なく速くなった。遠投しても20秒ほどでサオ下にウキが押されてくる当たり潮だ。
対処方法としては、ダンゴが割れる時間をあらかじめ計算して仕掛けの長さを変える。
ウキは流れても、ダンゴは割れるまで投入点をキープできるようにタナを極端に2ヒロ上げてみた。これでウキは流れに巻き込まれることなく海面をキープしながら動いている。