人気連載「釣果で始めるアクアリウム」。前回は、飼いやすい釣りの対象魚について触れ、飼育に必要な設備を紹介したが、今回は対象魚ごとの生態や釣り方について紹介していきたい。
筆者自ら実釣チャレンジ
さて、ここまで飼い方について魚種別に書いてきたが、60cm以上の水槽が自宅に置けるようなら、ぜひ挑戦したいのが混泳水槽だ。
身近な川魚の飼い方や釣り方について、より具体的に読者に伝えるべく、この企画をサポートしてくれたアクアリウムの専門店「リミックス」のスタッフの方々と、3月26日、実釣に出かけた。
まず、吉田さんが子供のころに釣りや魚採りをして遊んだという、名古屋市名東区に注ぐ香流川を訪れた。
しかし、現場に着いてみると極度の減水。釣果も出ないので見切りをつけ、第2候補としていた名古屋市中川区の荒子川へ移動した。
住宅街を細々と流れるこの川だが、意外に多彩な魚が生息している。
こちらも深刻な減水状態で、いきなり絶望しそうになったが、オイカワの群れや小ブナ、子ゴイの姿がちらほら見えた。
さっそく釣りを開始したが水が少ないため、魚たちの警戒心は最高潮。私たちの姿を見るや、全速で逃げ回っている。
だが、今回のメンバー、吉田さん、伊藤さん、加藤さんは、リミックス名古屋インター店が誇る釣り好きぞろい。
きっと何とかなるはずだ。
苦労の末、釣れたのはなんと…!
待つことしばし、ついに吉田さんのサオが曲がった。ウキ下を長くとり、付けエサを川の流れに漂わせてヒットさせたという。
さすがだ!!。
無事取り込んだ魚を確認すると、正体はティラピア。本命ではなく外来魚だが、飼育に法的な規制がないのでセーフ。
その後、苦労して各自釣果を追加したが、手にできたのはティラピアだけだった。
今回は苦戦を強いられたが、水量が回復すればきっとチャンスはやってくるだろう。
ひとまず今回はここでサオを納めることにした。
第1回から読む
釣った魚で始めるアクアリウム 飼い易い魚種と必要な準備(第1回)
<週刊つりニュース中部版 五井 /TSURINEWS編>
荒子川