話題のコブダイ狙い『タンコブゲーム』徹底解説 オススメ釣り場4選も

話題のコブダイ狙い『タンコブゲーム』徹底解説 オススメ釣り場4選も

タンコブゲームって何だ? ここ数年で兵庫県神明間か淡路島の波止ターゲットとして、注目を集めているターゲットがコブダイ。頭部に特徴的なコブがあるコブダイを狙うゲームを「タンコブゲーム」と呼ぶ。そんな身近な大物釣りのノウハウをお届けしよう。

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海釣り 堤防釣り

タンコブゲームとは

昨年12月ごろから兵庫・神明間や淡路島の波止でコブダイ釣りをしている人をよく見かけるようになった。フカセ釣りやブッ込み釣りの人もいるが、ルアータックルにジグヘッドを付けて釣っている人が圧倒的に多い。

それが「タンコブゲーム」と呼ばれる釣り方で、ジグヘッド単体で簡単にコブダイを釣ることからその名が付けられた。この釣りのファンは若い層が多い。人気のユーチューバーがこの釣りを紹介し、広めてくれたのがその理由だろう。

コブダイは昔から身近な釣り場で強烈な引きを味わえるため一部のマニアの間では人気があるターゲットだ。しかし以前は、特別なタックルが必要だったり、エサや準備が大変だったりと敷居が高かった。

ジグヘッドで狙う

最近ではタンコブゲームは、手持ちの強めのルアータックルとジグヘッド「虫ヘッドパワー」、そしてエサがあれば成立する手軽な釣りになったか。ポイントも神明間や淡路島の波止ならほとんどの場所で狙えるため、一気に盛り上がりを見せている。

元々虫ヘッドというライトなエサ釣り用ジグヘッドで、虫ヘッド釣法という釣り方をしていた際、よく外道でコブダイがヒットしていたが、ハリもラインも細いため、一瞬で切られることばかりだった

しかし「虫ヘッドパワー」が登場し、淡路島へリベンジ釣行したところ、ようやく60cmアップを釣ることに成功した。それからコンスタントに釣果を得られるようになった。

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タックルはお手軽

「タンコブゲーム」は、エギングロッド以上のパワーを持ったルアータックル(シーバスやライトショアジギングクラスがベスト)があれば十分楽しめる。

仕掛けもシンプルでメインラインにPEライン1.2~3号、リーダーはフロロカーボン(ナイロン不可)6~12号を2~3ヒロほど取り、先に虫ヘッドパワー2~10gを結ぶだけだ。

虫ヘッドパワーを使う理由

話題のコブダイ狙い『タンコブゲーム』徹底解説 オススメ釣り場4選も虫ヘッドパワー

この釣りに必要不可欠な虫ヘッドパワーを使う理由は、
①とにかく強い
②準備が超簡単
③回収時にフックが上を向くので根掛かりが少ない
④オモリやサルカンやウキなどを使わないので、荷物が少なく済む
⑤根に入られた時に余計なパーツがないので、根をクリアしやすい
⑥アイが大きいので、太いリーダーでも簡単に結べる
⑦エサが底で安定する
の7点。

コブダイのポイント

そしてコブダイのポイントは、堤防際や堤防の敷石付近、磯場、テトラ、海藻帯などバラエティーに富んでいる。

話題のコブダイ狙い『タンコブゲーム』徹底解説 オススメ釣り場4選も堤防際も狙い目

ポイント選びとしては、実際にコブダイの釣果実績がある場所がベストだが、コブダイの泳いでいる姿を目視できた場所で狙えば大丈夫だろう。また、地元のエサ屋で話を聞くのが手っ取り早い。

タンコブゲームのエサ

エサは貝類、エビ類、カニ類ならほとんどOK。アケミ貝や赤貝、オキアミやオキアミボイル、冷凍海エビ、アオイソメ、マムシはエサ店で手に入りやすいのでオススメのエサだ。スーパーで売っているバナメイエビやブラックタイガー、生ガキもエサになるし、時間がある人はカニなどを採取してエサにしてもよい。

話題のコブダイ狙い『タンコブゲーム』徹底解説 オススメ釣り場4選もエサもいろいろ

タンコブゲーム釣り方

コブダイの狙い方は大きく分けて2通り。

投げて待つだけ

一つ目は波止の敷石付近で、コブダイが通りそうな、エサを見つけてくれそうな所にエサを置いておくだけの簡単な釣り方。足元でも釣れるし、投げたとしても敷石の根元までの近距離だ。

話題のコブダイ狙い『タンコブゲーム』徹底解説 オススメ釣り場4選も待ちの釣り

虫ヘッドパワーの重さは、潮の速さや水深、風の強さ、飛距離に応じて2~10gを使い分ける。足元で潮が緩く、風がなく、浅ければ2g、遠投の必要があり、潮が速く、風も強くて底に安定して置けない場合は10gを使う…といった具合だ。

まきエサはしなくても釣れるが、した方が確率は上がるので、低水温期は柔らかいエサ、高水温期は貝類などの硬いエサを底にまくことをおすすめする。まきエサが効いているエリアにさしエサを置いてアタリを待とう。

アタリを待っている間は、手持ちなら問題ないが、置きザオにする時はリールのベールを返してフリーにしておくか、潮や風でラインが流されるような時はドラグをゆるゆるにした状態にしておく。コブダイのアタリは様々だが、エサをくわえて一気に走る時があるので、置きザオの際はドラグを緩めておかないと、サオが一瞬で海中にダイブすることもあるので注意が必要だ。

また尻手ロープを付けたり、クーラーや水汲みバケツなどでロッドのグリップに重しをしておくといいだろう。

リフトアンドフォールで誘う

もう一つの釣り方は2~4gの軽めの虫ヘッドパワーを使い、堤防際に落としこんだり、少し投げて底から50cm以内をリフト&カーブフォールで探る少しテクニカルな釣り方だ。

コブダイはフォールによく反応するが、活性が低い時はフォール中よりも、着底して少し経ったころに食うことも多いので、着底後は10~20秒待ってアタリを待つ。

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