メバルと聞くとついつい冬の釣りをイメージしてしまうが、活性が上がって数も型も楽しめるのは、これから梅雨にかけて。産卵を終えて体力を回復した個体が、ガンガンルアーにアタックしてくる。流行のプラグとベーシックなジグヘッドリグを使ったメバリングを、名手に解説してもらった。
ポイント別の狙い方
メバルのポイントといってもやはりひとつではなく、様々なシチュエーションが存在する。
ゴロタ浜や漁港外向き
ゴロタ浜や漁港外向きなどの潮通しがいい場所の場合はプラッギングから開始、居場所を効率よく探すためにルアーはレンジを探りやすく飛距離の出るシンキングペンシルからキャストする。
狙いは活性の高い表層から中層に居る個体で、キャストしてから5カウントから15カウントほど沈めて巻くだけでいい。
こういった場所ではメバルが潮流の変化や海藻、シモリ周辺に集まって付くことがほとんどで、まずは溜まっている位置を探すためにどんどんキャストしよう。
もしサーチ中に釣れたりアタリがあるのならばそのまま押し通してやる、もしくはカウントを読んでレンジをかえたり、通すコースを少しずつずらしてやったり、スローフローティングのプラグに交換して少し巻いてから数秒ストップアクションを入れ、ゆっくりとした浮上アクションで狙うのもアリだ。
それでもアタリがなければジグヘッドリグで同じように探ってやったり、潮が動いていないと活性が下がって浮いてこなくなったりもするので、ボトム周辺を狙ってみることも大事だ。
常夜灯
常夜灯周辺では明るい所に目が行きがちであるが、明暗の境目や少しズレたやや暗くなっているような場所が狙い目となる。
障害物が何もない場所ではこういった変化をメバルがストラクチャーのひとつとして認識しているようで、時折ライズする姿も見られる。
こういった場所では狙う位置がはっきりしているのと、アミ類を捕食している場合がほとんどなので比較的軽めでコンパクトシルエットが有効になる場合が多く、ジグヘッドリグが適している。重さとワームサイズをローテーションしながらメバルを狙ってやるといい。
表層から中層はタダ巻き、ボトムは数回巻いてから少しアクションを入れて、カーブフォールさせて着底を繰り返す。
アタリはカーブフォールさせている最中がほとんどで、そのタイミングは特に集中しておこう。
ワンポイントアドバイス
ワームやプラグのカラーは暗めのポイントや水が少し濁っている場合はアピールの強いグローやチャート系、常夜灯周辺や水がクリアな場合、もしくは同じポイントでアタリが続く時はプレッシャーをあまりかけないようにクリア系を選択してやればいいだろう。
居場所やパターンが見えると一気に2ケタ釣れることも普通にあるメバリングはこれからが本番、始めるにはこの時期が最高なのでぜひチャレンジしていただきたい。
<週刊つりニュース関西版 APC・上杉貴人/TSURINEWS編>