玄界灘は大物が釣れるポイントだが、今回は20kgあろう大物がアタックしてきた。正体はモンスター級大マサか?オフショアジギング釣行をレポートします。
午前中は様子見
2月25日、午前6時に福岡県宗像市・神湊港をセカンドステージ久丸で出港して、沖のポイントに1時間40分で到着した。
森下船長が、「午前中は厳しい時間が続きます。食いだすのはお昼からです。」とアナウンス。実際、海域でもその状態で、朝は同船者が3~4kgクラスのハマチを2尾釣っただけだった。その間に私はタイラバを投入させてもらい、海の中の様子をうかがうことにした。
春特有のプランクトンもかなり漂ってきており、魚のポジションなんかも森下船長のアドバイスと合わせて確認しつつ状況を見ていた。
ネリッコランドへ?
タイラバを巻く手にもややトルクを感じ、「そろそろ潮が動きだしたころかなぁ~。」と考えていると、「はい、これからネリッコランドに行きます。1人が食わせるとスイッチが入ったかのようにバタバタとアタりますので、しっかり頑張ってください。」と森下船長。ネリッコとはネリゴ、カンパチの子のことだが、3kgくらいまでが群れているスポットを見つけているらしく、まさにネリッコランド、面白いようにアタってくる。
このエリアではお土産を作り、いよいよブリ&ヒラマサのポイントへ。「もう一度しっかり結束、ノット、リーダーを確かめてください。」とアナウンス。
10kg級ブリから!
その移動先では、200gのジグが、午前中とは別物のように重たい。それは決して腕が疲れたのではなく、ジグに潮が当たって抵抗を増している証拠なのだ。ブリでは直線的な動きが良いと言われるが、そこはヒラマサも狙える場所。
少し速めのピッチで振り幅に変化をつけてシャクっていると早速1尾目、これは海面に向かって疾走してきたので、海面下20mまではあっという間にラインを巻けたが、そこから反転して一気にラインを放出させられた。
それでも数分のやり取りでランディングできたのは10kg近いサイズ。
その後もヤズを交えながらブリサイズを4尾キャッチし、ハマチ以下はリリースして、ほぼ達成感はあった。
モンスター級ヒット!
その魚は、一日中シャクり続けた最後にやってきた。
海底からすでに30シャクリはしただろうか?乗らないバイトが続いた。魚が私のジグにまとわりついているのだろう。最初のバイトからペースやアクションを変えずに15mほど上げた時、いきなり食ってきた。
シャクる腕が止まって動かない、ロッドが持ち上がらない。ブランクスはグリップから弧を描くように曲がっている。これまで15kgは捕ってきたが、それを遙かに凌ぐ圧倒的パワーだった。
船中全員ヒットなども見られる中、この時もミヨシから4人ほど食わせたところに、私のジグに食ってきたのは大マサ?メガマサ?ロッドを動かす手を完全に押さえ込んで、一瞬止まったかと思うと一気に走りだした。
その様子に森下船長も同船者のタックルを上げさせて、サポート体制に入ってくれる。