人生初の磯竿選び方4つの基準を徹底解説 値段が高ければ良い竿?

人生初の磯竿選び方4つの基準を徹底解説 値段が高ければ良い竿?

前回、「磯竿選びのキホンを解説 必ずチェックすべき3つのポイント」という記事を書きました。今回は、前回の記事を元に購入の参考になりそうなことを書いていきます。

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多賀 英二

フカセ釣りメインでやっています。ターゲットはクロ、チヌ、タイです。山口県は北部、西部の磯や波止、大分、長崎、鹿児島など幅広くフィールドに足を運んでいます。釣り場であった際は、情報交換しましょう。国産ラインメーカーfathomのフィールドモニターとしても活動しています。

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海釣り 磯釣り

竿の号数って何?

竿には号数があります。号数は、”0.8号”や”1号”など数字で表記されることが主流です。しかし最近は”m”や”mh”などアルファベット表記のものもあります。

各メーカーのカタログを見れば何号相当の竿というものが載ってあります。号数は何を基準に決めているの?と思われる方も多いとおもいます。

磯竿の場合、適切なラインの号数を表しています。例えば1.25号の竿でしたら、1.25号のラインが最も適しているという様になります。それ故に、ラインの対応範囲も号数によって変わってきます。

選び方のポイント

釣り場に到着して、竿の号数を決める時の基準がいくつかあるので紹介したいと思います。

①対象魚種&サイズ

1つ目は、狙う魚種やサイズです。例えば、かけた後沖に走る様なチヌなどの魚でしたら0号や0.8号の竿でも十分だとおもいます。

しかし、かけた後根に突っ込むグレの様な魚を釣るのでしたら、柔らか過ぎる竿だと、突っ込みに対しての竿の反応が遅れてバラシのリスクが高まる可能性が高くあります。そういう魚を釣る時は、基本的には、1号から上の号数の竿を選ぶ事をおすすめします。もちろん狙うサイズによっても変ってきます。

人生初の磯竿選び方4つの基準を徹底解説 値段が高ければ良い竿?狙いのサイズを決める

これまでの私の経験から魚とのやりとりに慣れれば、1.25号の比較的柔らかい竿でも50㎝前後のクチブトグレを取り込め、またオナガグレは45㎝まで取り込む事ができます。

やりとりの仕方によっては、細い号数でもしっかりやりとりを楽しむことができます。

②ラインの太さ

2つ目は、ラインの太さです。あまりにもタックルバランスが悪いと、磯竿の長所を活かしきれないことがあります。つまり柔らかい竿に太いラインを使うと、バランスが崩れ、磯竿の良さが活かしきれません。

③釣り場の地形

3つ目は地形を考えて号数を選ぶということです。地形の荒いところではワンランク上の号数を選択し、逆に取り込みが容易に出来そうなところではいつも使う号数を選ぶなどが必要になってくると思います。

人生初の磯竿選び方4つの基準を徹底解説 値段が高ければ良い竿?地形で使い分け

④狙う距離

最後は、狙うポイントの距離です。流したり遠投したりと遠くを狙う場合と足元や中距離を狙う場合とで号数を選択することも必要だとおもいます。

人生初の磯竿選び方4つの基準を徹底解説 値段が高ければ良い竿?狙うポイントでも選択

価格による竿の違い

竿の値段は何千円の物から数十万円する物まで様々です。

筆者もフカセ釣りを始めた時はとても気になっていました。私が初めて購入した竿は5,000円くらいの比較的安価な竿でした。

最初はフカセ釣りが成立すれば良いと思って使っていました。しかし釣行回数を重ね、そこそこの釣果を出せる様になってきた頃、いつも釣りにいく知人に高級ロッドを何度か貸してもらう機会があり使用させてもらいました。

人生初の磯竿選び方4つの基準を徹底解説 値段が高ければ良い竿?借りてみるのも手

使用感はというと‥明らかな違いがいくつかありました。まず持ち重り感です。とても同じ長さと号数の竿をとは思えないほど軽く、操作性が違いました。そして魚をかけると魚の暴れ方も大人しく、浮いてくるスピードも早かったと思います。

その経験もあり、次に買ったのは、5万円程の竿でした。この竿は胴調子で10年程使いました。偶々選んだこの竿がとても使いやすいと感じ、自分のやりやすい釣りを見つけました。その後は10万円クラスの竿など色々購入し使用しました。

自分と竿との相性

色々な竿を使う中で思ったことは、あくまでも個人的な意見ですが、値段の高い竿でも自分にあっていなければ使いにくいということです。

しかし値段の高い竿は細部まで拘って作られているため、ただ魚をかけて楽しむだけではなく、見ても楽しめたりモチベーションも上がったりと所有感が満たされます。

実際に手に取らないと体験できない事もあります。

まとめ

今回は、前回の記事より深く解説したので内容が少し複雑になったかとおもいます。各メーカーによって竿の癖が異なってくるので、色々使って自分に合う物を探すのが良いとおもいます。そして釣行回数を重ねてくると、だんだん拘りが出てくるとおもいます。実釣することが一番大切だとおもうので、道具を揃えて釣行してみてはいかがでしょうか。

<多賀英二/TSURINEWS・WEBライター>