投げキス釣りのオフシーズンの低水温期は、本当に陸っぱりからキスを釣ることはできないのか?検証すべく、2~3月に釣行を重ねた筆者の考察を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・牧野博)
紀北・田ノ浦漁港で18cmキス
3月1日、風が穏やかなのであまり期待せずに午後3時ごろから港内でチョイ投げ、この日も午後からが上げ潮であったが、満潮の潮どまりの夕方5時前に、小さなモゾモゾアタリで12cmのピンギスを1匹手にする。
後日18cmが登場
3月17日、午後からたまたま休みがとれたので早速田ノ浦へ釣行、午後からの上げ潮を釣る。チョイ投げではあったが、漁港の中心部の深場まで80m近く投げ、短時間カケアガリで置き竿にしたところ明瞭な魚信が出た。
ダブルでゲット(提供:TSURINEWSライター・牧野博)2度目のアタリを確認してから超ゆっくりリーリングすると、18cmが上がってきた。その後もう少しニアポイントでも14cmのアタリを捉えることができた。夕方5時過ぎに魚信が出ている。
今後の見通し
3月中は、ポイントと水温の変化にもよるが、暖かい日の午後に単発的にキスが動くというイメージだと思う。サクラが咲いて、上りガツオが魚屋の店先をにぎわせるようになってくると、いよいよチョイ投げ始動になる。このころになると魚信も多くなり、特に初期は良型がいきなりくることもあるので楽しみである。
漁港内は多種多様な釣りのアングラーが楽しむ上、船の航行もあるので、キャストの時は充分安全に留意したい。あまり込み合っている場所は避け、投げる方向も考えて敢えてアングラーのいないところに入るのが得策だと思う。
低水温期から超早場のキスポイントの考察
漁港や港の中で、数は非常に少ないが完全オフシーズンでも魚信を見せたり、ハリ掛かりするということは、港内の水深のある場所にキスが居ついていると考えるのが自然ではないだろうか。
釣れたポイントを検証
漁港内の場合、キャストする方向にも波止があることが多いが、対岸の波止や護岸をよく見ると、その先端部、波止の折れ曲がりやカーブ、ミオ筋など結構変化に富んでいることがわかる。これらの変化(アクセント)を目標にキャストするとアタリを捉えられる確率が高い。いずれも水深があって潮のよれやすい場所である。釣り場となる港の形や地形を観察すると様々なことが見えてくる。
遠投以外の可能性も
かなり昔、キスは低水温期には岸から届かない沖の深場に落ちて越冬しているといわれていた。確かに長大な砂浜海岸ではそうだと思うし、シーズン初期のサーフの釣りでは遠投力で釣果に差が付くのは確かである。
しかし、キスのポイントを港内や磯周り、河口部など、もっと広げてアタックしてゆくとき、ちょっとした釣り場の変化をマークすることができれば(砂浜海岸でもそうであるが)、オフシーズンから超早場の釣りでキスと遭遇できるチャンスをより高められると思う。
田ノ浦漁港

