2月下旬、神戸・塩屋海岸へ投げ釣りに出かけた。狙いは、この時期に釣れるアブラメ(アイナメ)と、少し早い花見カレイだ。
当日の状況
正午過ぎに自宅をバイクで出発し、途中でマムシを購入、現地には12時半に到着した。二本波止が両方空いており、周辺には西側の砂浜に本格キャスターが1人いるだけだったので、二本波止の東側で釣ることにした。
当日の天候は晴れ、南西の風1~2m、最低気温8度、最高気温13度で暖かくポカポカ陽気だ。潮は中潮で、干潮が午後5時。釣り場到着時は下4分くらいの時間帯であった。
投げ釣りタックル
使用したタックルは、30号と27号負荷の並継投げザオ4.05mを各2本の合計4本とし、ミチイトは全てPEライン2号(チカライト付き)で、80~120mの投点を狙う。
仕掛けは、全遊動テンビン27号に、モトス12号、ハリス5号、丸セイゴ14号の1本バリとし、仕掛けの全長を1.7mと長めにした。
仕掛けの長さは、経験上、圧倒的に長めがいい。特に活性が低い時こそ、その威力を発揮すると思う。要はさしエサができるだけ潮に自然と漂うように「ユラユラ」とさせるのがいい。
また、エサ取りも少ないため、1本バリにさしエサのマムシを数匹房掛けし、じっくりと狙うことにする。
1月に釣った80cm級のスズキもマムシの房掛けにきた。
ポン級アブラメ(アイナメ)!
釣り始めは、少し東側に流れている状況で、沖に潮目も出始めている。
エサのマムシをできるだけ大きく付け、とりあえず4本とも100m付近に遠投する。釣れても、釣れなくても、大海原に思いっきり投げることができる投げ釣りは、気分最高だ。
4本のサオ出しが完了したので、釣り場風景を撮影しようとした時、早速、右側から2番目のサオのドラグがジャーと滑って早々のアタリ。ひえ~、もうきたのか!
サオを手に取りアワセを入れると乗った感触あり。巻いていくと、そこそこの引きをしている。「この時期、定番のキビレか?」と思いながら、どんどんと巻くと、魚は頭を振ってよく引く。40cmほどのキビレと思い、波止に近づいた魚を見ると、何とアブラメだ。
「おっしゃ、狙いのアブラメ(アイナメ)だ」と慎重になり、波止に抜き上げるのをやめ、右側の砂浜に誘導する。無事砂浜に引きずり上げてから、サオの弾力を生かして、波止にブリ上げた。メジャーで測ると37cmの良型だ。
乗っ込みチヌ50cm!
次にアタリがあったのは、午後3時半。
一番左側のサオに大きなアタリがあり、ドラグを緩めていたにもかかわらず、サオ尻が上がり、隣のサオに当たるほど。サオを手に取りアワセを入れると乗った。しかし、魚は全く動かない。
リールでゆっくりと巻くと、ジワーと寄ってきた。魚は頭を振りいい引きを見せる。抜き上げは無理…と思い、波止右側の砂浜に誘導することにする。魚が水面下に見えてきた。大型のチヌだ。ゆっくりと右側に誘導するが、魚は元気よく最後の抵抗を見せる。 魚の顔を水面より少し出させ、空気を吸わせて弱らせながら寄せて砂浜に引きずり上げた。
メジャーで長さを測ると、ちょうど50cmの年無しチヌだ。早くも乗っ込みなのか、お腹がパンパンだ。