石廊崎の沖磯へフカセ釣りに出かけた筆者。超食い渋りの中、細ハリスで勝負をかけ、見事に24cm尾長メジナをキャッチした模様をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)
メジナ釣りと水温
年明け早々の南伊豆では16℃台と、メジナ釣りには適温で、良型の尾長や口太が釣れていたようだ。ところが、13℃台にまで一気に海水温は下がり、地域や同じエリアの磯によって、まったくメジナは釣れない状況となることが多くなってしまった。
ただ、13℃台から14℃台という低水温であっても、伊豆半島ではその水温になることはこの時期にあるため、低いながらもその水温で安定すればメジナも活発とはいかないまでも多少は捕食活動をする。潮の動くタイミングや狙うポイントを見極めながら攻略することで、価値ある本命に出会えたのではないだろうか。
磯釣りの定例会
そんな水温の変動と気圧配置図を毎日一喜一憂しながら見ていた2月15日。いよいよ主宰する磯釣り奨励会の2月月例会当日となった。
水温は15℃台で推移しているが、気圧配置は西高東低の冬型が少し強くなる予報。いつもお世話になる石廊崎本瀬港渡船橋本屋(tel/0558-65-0108)船長さんへ問い合わせると、西風に強い釣り場なら安全に釣りが出来そうということで、月例会を開催することにした。
利用した石廊崎の渡船橋本屋(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)出船時間は冬時間の6時30分。それまでに本瀬港に集合し、月例会の受付や渡礁順番を決めるクジ引きをして、釣り支度を整えるようにした。
私は最後に残ったクジで2番。なかなか早い番号を引くことがなかったから、より一層気合が入る。渡礁は船長さんにこの磯は何人上がってと指示をお願いしている。私は3人で石廊崎灯台下と呼ばれるポイントに上がった。
渡船橋本屋渡礁時の写真(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)石廊崎の沖磯
石廊崎の沖磯は本瀬港を出ると真っ直ぐ沖に沖の丸島、陸の丸島という石廊崎を代表する磯がある。また、石廊崎灯台方面に向かうと、隣の中木地区までに大小の磯群がある。
灯台下全景(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)石廊崎は伊豆半島最南端に位置することから、黒潮の影響を受け、メジナや青物だけでなく、いろいろな魚種の大物が狙える人気のエリアとなっている。
灯台下釣り座(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)エサ
渡礁後は番号の若い順に釣り座を決め、ハーフタイムに時計回りで釣り座移動を1回するようにした。釣り座が決まったので早速コマセを準備。オキアミ6kg、配合エサはグレパワーVSP、イワシパワーグレSP、爆寄せグレ各1袋。一遍には作れないため2回に分けて作るようにした。
サシエサは、くわせオキアミSPのM。低水温に強いフグなどのエサ取り対策としてだけでなく、摂餌効果が期待できるので加工エサも持参するようにしている。
使用した仕掛け(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)釣り開始
1番の人が右端、私は真ん中、3番の人は左端の順に釣り座を構えた。釣り開始時は、左から右へ苦になるほどではないが横風が吹き、潮は右から左にゆっくりとした流れで、道糸が風に取られ、潮筋を流しにくい。風で大きく膨らむ前に、早め早めの操作で道糸を置く位置の修正が必要だった。
タックル図(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)ラインメンディングの重要性
高活性期のメジナは、多少道糸が多く出たり膨らんでいても、サシエサをくわえて反転し出す速さがあるので、アタリが明確でハリ掛りさせ易い。しかし、寒の時期ともなると、メジナは反転して捕食するような行動はあまりなく、ホバリングしながらサシエサを吸い込んだり吐き出したりするようになる。
そのため、サシエサをくわえた時の少しの違和感で吐き出してしまう。口に入れたときの僅かなアタリを明確に出すために、出来るだけ竿先からウキまでの道糸は真っ直ぐにすることがアタリを捉え易くする。特に寒の時期のメジナ釣りには重要な技術。
30cm級尾長メジナが顔見せ
最初にメジナを掛けたのは、左端の仲間。左沖に沈み根があり、潮流も根の沖へと流れていたのが良かったのか、30cm弱の尾長メジナを釣り上げた。しかしながら、寒の時期ゆえに連発とはいかない。また沈黙の時間が続く。
そうこうする内、投入した仕掛けから潮が右へ流れ出すように感じた。実際、潮は流れていないのだが、流れていた潮が止まったことで、この後逆に流れるのではと感じたのだ。見た目では分かりづらいことも、仕掛けを常に観察することで分かることもある。
沖20mにコマセを撒き、次に仕掛けを投入、被せのコマセを撒こうと下を向いたタイミングに、竿をひったくるアタリが来た。サミングした指から少しだけ道糸を出しながら、竿を立てやり取り態勢に入る。魚はそんなに大きくはなさそう。
すんなり浮いて来たのは27cmの尾長メジナ。仲間の尾長といい、このサイズなら群れでいて、もっと活発に入れ食いになっても良いのだが、低水温期だとそうはならないのが寒メジナ。またまた沈黙の時間が過ぎて行く。
石廊崎渡船橋本屋さんの名物弁当(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)仕掛けを組み替える
磯際、沖と狙う距離や方向、タナをいろいろ変えて見たが反応はない。ただし、アタリはないのに時折サシエサが取られることがあった。
そこで、組んでいた円錐ウキの塩田ウキ00号を外し、グレ釣り用棒ウキに替え、ハリスも2号から思い切って1.2号まで細くし、ハリはグレハリの3号とハリスに合わせて小さくした。
海はサラシもなく静かな状況なのと、潮流も速くは流れていないため、棒ウキの感度を活かせると考えて仕掛けを組み替えた。
42cm尾長メジナがヒット!
結果はすぐに出た。真沖30mにまずはコマセを撒き、続けて仕掛けをコマセにぴったり合わせて投入。被せのコマセを2杯撒いてから、サシエサの沈下に合わせて道糸を送り込み、メジナが食うタナを探る全遊動釣法。アタリが出れば、僅かでもウキトップが沈む設定にしている。
グレ釣り用棒ウキ(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)何回か道糸を送り込んだタイミングで、棒ウキが消し込んだ。竿を立てて魚の大きさや動きを感じた。魚は何であれ、瞬時に今組んでいる仕掛けで捕れるかどうか微妙なサイズだと分かった。無理にリールを巻かず、かといってできるだけ道糸は出さず、竿の反発力で往なすようにした。
良型がヒット!(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)しかしながら、奴は根に入ったのかはたまたラインが根を巻いたか、リールを巻けない状態となってしまった。無理に巻けばラインが切れる。少しテンションを緩めて待ってみたあと、徐々に竿を曲げ込むようにした。
慎重にやり取りする(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)ラインが根に擦れる感じはするものの、何とか奴を根から出すことが出来た。何度かの突っ込みに耐え、仲間に掬ってもらい取り込みに成功。痺れる奴の正体は良型の尾長メジナであった。港で検量すると42cm。磯に上げてタモから出すタイミングでハリスは切れ、根で摩れてザラザラ状態であった。
石廊崎で釣り上げた尾長メジナ42cm(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)筆者が見事優勝
超食い渋りの中食わせたこと、細ハリスで取り込めたこと。全てラッキーな魚。この後釣果なく終了し、港で検量し私の魚が最大となり、1月に続いて2月の月例会も優勝を勝ち取ることが出来た。
釣り上げた尾長メジナ2匹(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)この日どこの磯も非常に厳しい状況であった。低水温、風が強い磯もあった中、自分が上がった磯で、あの手この手でいろいろ試した結果が出たのが一番嬉しい釣行となった。
今後の展望
厳寒期のメジナ釣りシーズンから、3月4月を迎える頃には、産卵期のメジナ釣りとなってくる。食い渋りの状況は変わらないが、産卵を控えて神経質になっているメジナをいかに釣るか、狙うポイント、仕掛け、コマセ等対策をしっかりとして挑みたい。
一年を通して一番重量があるメジナに出会えるチャンスでもある。寒さ対策も併せてメジナ釣りを楽しみに行こう。
また良型を釣り上げたい(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)<塩田哲雄/TSURINEWSライター>

