今回のテーマは「手強い都会のオアシス」。東京都葛飾区にある水元小合内溜で、竿18尺ウドンセットの宙釣りから24尺両グルドボンに切り替え、最後の悪あがきを見せる。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部・関口)
24尺竿で底を探る
ここまでウキが動かないと可能性があるのは15時過ぎ。釣り方は超長竿の底狙いしかない。
旧知の釣友から、そんなアドバイスをもらった吉田がロッドケースから取り出したのは何と24尺竿。内溜で24尺かよって話だが、そもそも竿を持ってきていることにビックリの記者。
まさかの24尺(提供:週刊へらニュース編集部・関口)さすが用意周到だね。こうなることを読んでたの?
「いえいえ、さすがにそこまでは考えていませんでした。たまたまケースから出し忘れただけですよ(笑)」
いずれにしても最後の最後で土俵に上がることはできた。あとは釣るだけだが、なぜ超長竿がいいのか。これまで使っていた18尺竿ではダメなのか?
「知り合いの話ですと、常にエサ打ちしているラインはコイが多く寄っているみたいなんです。そのため、エサ打ちラインをズラさないとヘラ率は低いってことらしいです。」
なるほどね。それで24尺と。でも21尺ではダメなの?
「どうせ振るなら長いほうがいいかなって」
ド根性だね(笑)。
両グルテンで本命を狙う
そうと決まれば即座に準備だ。何せ閉門の16時まで、残すところ2時間を切っているのだから。
ところでバランス?
「いえ激シブなので、ここはあえて外通しで狙ってみます。それとコイを寄せたくないので最初から両グルテンで勝負します。」
当日のタックル(提供:週刊へらニュース編集部・関口)14時15分に再開。宙釣りでは徹底した落とし込みを演じていた吉田だったが、ドボンに替えてからは完全なる振り切り。するとウキ下は4本弱ほど。やはり沖はちょっと深いのだろうか。
30分ほどは、ウキに変化は現れず。ところが14時45分に、この日初めてのカラツンをもらったのを境に、周囲もにわかに騒がしくなった。
まず北側滝横に入っていた人が、釣り方は不明ながら竿を絞った。さらに14時54分、今度は吉田の竿が曲がり、ついに本命をゲット!と言いたいところだったが、よく見ると半ベラ。
それでもウキが動きだしたことには違いなく「動くなら15時過ぎ」のアドバイスは的を得ていた。
ヒットするもマブナ
さらに15時7分、またも吉田の竿が曲がり、今度は1尾目よりも引きが強い。この穂先を叩くような引き込み。上がってきたのはやはりマブナだった。しかも良型。
「うーん…、ヘラがこないですね」
さっきまではアタリくらいは出てほしいと願っていた人の言葉とは思えないが、やはり釣り人は欲深い。16時閉門から逆算すると、片付けなどを含めると15時40分が竿を振っていられるギリギリか。
残すところ30分。周囲はすでに納竿している人がほとんどで、記者も記者の釣友も、すでに片付けの準備に入った。今だ竿を振っているのは吉田と滝周辺の数人のみ。
ついに35cm級の本命を手中
すると15時23分、再びアタリがあり、今度は竿が滑らかな曲がりを見せる。
慎重に取り込む吉田さん(提供:週刊へらニュース編集部・関口)カンカンと叩く感じもなく、これはもしかしたら!慎重にタマ網へと誘導し無事にゲット。ネットインした魚をジッと見つめ、その直後に「やりました!」とガッツポーズを見せる。
検寸するほどのサイズではなく、おそらく35cmあるかないか。しかし最後の最後で有終の美を飾った吉田に、久しぶりに記者も興奮してしまった。
最後の最後にうれしい1枚(提供:週刊へらニュース編集部・関口)しかし、まだ時間はある。ところがその後はウンもスンもなくなり急いで片付けを済ませ、閉門5分前にどうにか内溜を後にした。
今回はまさに吉田の粘り勝ち。さらに「どこの釣り場であろうと道具の準備は万全に」を、あらためて再確認させられた取材だった。次回は「霞ヶ浦水系で一発勝負!!」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>
内溜(水元小合溜)




