12月後半に外房の磯に向かった。狙いはズバリ30cm超えの尺メバル。成長の遅いメバルは30cmを超すまで10年ほどかかると言われる貴重な魚だが、この時期には産卵前の荒食いのためか尺メバルが連続ヒットすることもあるチャンスの時期だ。
(アイキャッチ画像提供:渡邉長士)
全国で人気のメバリング
寒さが一段と厳しくなる今の時期にもっとも熱くなるターゲットがメバル。メバルはエサ釣りでの人気も高いが、ルアーフィッシングで狙うメバリングは身近な堤防などから手軽に楽しめることから海のライトゲームとしていち早く人気が広がり、現在も全国にファンは多い。
釣り物が少なくなる冬にライトゲームで小型〜中型の数釣りが手軽に味わえるのがメバリングの魅力だが、12月ごろからは産卵を控えたお腹がパンパンの大型メバルが沿岸に集まることからデカメバル狙いが面白くなる。
成長の遅いメバルは30cmを超す尺メバルになるまで10年ほどかかると言われる貴重な魚だが、この時期には産卵前の荒食いのためか尺メバルが連続ヒットすることもあるチャンスの時期だ。そのデカメバルを求めて12月後半に外房の磯に向かった。
デカメバルを求めて釣行(提供:渡邉長士)大型メバル狙いのポイント
大型のメバルは普段は沖の少し深い場所にいることが多いが、産卵を控えた大型のメバルは稚魚の成育に適した波の穏やかな入り江に入ってくることがある。外洋に面していながら、スポット的にある穏やかな場所は狙い目。
また、大型のメバルは成長が遅く、釣り人の多い場所は大型になる前に釣られてしまうことが多い。そのため、釣り人の少ないところに大型メバルは残りやすい。磯は堤防に比べて釣り人が少ないため大型メバルが狙える場所も多いが、堤防周辺にも意外と大型メバルが残っている場所もある。
ライトゲームでは少し釣りにくい漁港の外側や、消波ブロック、海藻帯などの障害物まわりも大型メバルが付きやすいポイントだ。
1.外洋に面した穏やかなスポット
2.メバル狙いの釣り人が少ない
3.産卵時期の1~2月
の、条件がそろっている場所を探してみよう。
勝浦の磯へメバリング釣行
外房のなかでも黒潮が最後に最接近する勝浦周辺のエリアは潮通しが良く、沿岸には岩礁帯が多くメバルの付き場となる場所も多い。当日は夜に潮が大きく引くため、それに合わせて露出した広い平磯へ向かう。
磯の釣り場略図(提供:渡邉長士)タックル
タックルはロッドが8.3ftのメバルロッドにリールはスピニングの2500番。ラインはPE0.4号にリーダーはフロロの3号を約1m結束。
タックル図(提供:渡邉長士)ルアーは1.5gのジグヘッドにシャッドテイル系のワームをセットし、ジグヘッドの30cmほど上に3Bのガン玉を状況に合わせて2〜5個ほど付けるスプリットショットリグにする。まずはガン玉3個でスタートする。
当日の仕掛け(提供:渡邉長士)
当日の作戦
釣り場に着いたのは干潮から1時間半ほど経ったころ。これから潮がみるみる上がってくるため、まずは両側が入り江となる磯の最先端からスタートし、潮位が上がってきたら戻りながら入り江の中を攻めるプラン。
釣り方はキャスト後に5秒ほどカウントしてから一定のタナをただ巻きで、アタリがなければ沈めるカウントを増やして段階的に海底付近まで探っていく。本命のポイントは水深5mほどの入り江の口元周辺や入り江の中だが、岬状の釣り座のため扇状にキャストコースを少しずつ変えて広範囲を探っていく。
28cm良型メバルがヒット!
10投ほど入り江の口元を攻めるも反応はなく、岬の正面も探ってみる。50mほど沖には島状の沈み根があるため、岬の先端も船道のような深場となっている。するとその1投目。10カウントさせてから巻き始めるとアタリ。アワセを入れて海底周辺から引き離すようにやや強引気味に寄せる。
そこそこの重量感だが狙っている尺オーバーのそれではなさそう。足元まで来たところで一気に磯へ抜き上げキャッチ成功。
かなりの良型メバルを手中(提供:渡邉長士)サイズを計測すると28cmとやはり尺には届かないものの良型のメバルだ。
計測結果は28cm(提供:渡邉長士)まだ抱卵していないのか、お腹はそれほど膨らんでいないものの、今後の産卵に向けて優しくリリース。その後は潮位が上がってきたため戻りながら入り江の中側を攻めるも反応はなく、この日はこれで納竿。
リベンジ釣行へ
数日後にも大型メバルを狙って同エリアに釣行するが、今回は潮位が高いため漁港の堤防から狙う。漁港の外側は水深1~2mほどの浅い岩礁が広がり、港口から沖に向かって水深6mほどの船道が続いているため、堤防の先端から船道の深場を狙う。タックルと釣り方は前回と同様で海底の少し上にルアーを通していく。
堤防釣り場略図(提供:渡邉長士)大型のアタリ到来も……
キャストを開始して3投目、深場と浅場のブレイク付近を通していると岩礁にルアーが当たるようなゴツゴツと硬い感触がロッドに伝わる。根がかりかと思い少し強めにテンションを掛けながらリールを巻き続けると今度はグングンと確実な生命感。
ここでアワセるも残念ながらスッポ抜けしてしまった。最初の根がかりのようなものもアタリで、もう少しテンションを弱めながら乗せるようにアワセればフッキングできたかもしれない。逃した魚は……とよく言うが、本命の大型メバルに違いない。
浅場から27cmメバル登場
その後は30分ほどアタリがないため、試しに水深2mほどの浅場へキャスト。3カウントほどですぐに巻き始めるとヒット。先ほどの重厚なアタリではなくスルスルと寄ってくることから尺はないだろうと一気に抜き上げるとなかなかのサイズ。
良型メバルをキャッチ(提供:渡邉長士)計測すると27cmと狙う尺サイズまでは届かず。このメバルもお腹がまだ膨らんでいないため、今年は少し産卵が遅れているのかもしれない。
計測すると27cm(提供:渡邉長士)28cmサイズアップ!
リリース後は浅場も含めて広範囲を探るもアタリはないため最後の1投のつもりで海底スレスレをタイトにスローで攻めてみることに。するとツンという違和感程度の小さな前アタリがあり、そのまま同じ速度で巻き続けるとコンっという金属的なアタリ。
アワセを入れるとフッキングが決まり、すぐに海底とブレイクから引き離す。先ほどよりもやや重量感があり、サイズアップしていそうだが尺は厳しいか。
さらにサイズアップ(提供:渡邉長士)足元まで来たところで抜き上げ、計測してみると28cmとこちらも尺には届かず。とはいえ、堤防からのメバルにしたら充分なサイズだろう。
尺サイズまであと一歩(提供:渡邉長士)今後の展望
今回はこれを最後に納竿としたが、足場の良い堤防からでも2尾の良型メバルを手にすることができた。例年であれば年末年始頃に抱卵したメバルが釣れるが、今シーズンはまだ産卵間際の個体が釣れていない。となると、今後しばらくはお腹パンパンのデカメバルが狙えるチャンスが続くかもしれない。
例年は2月頃に体内でふ化させた稚魚を産み、一時食いが落ちるタイミングがくるが、2月後半ごろには回復した大型がまた釣れだすようになる。小型〜中型の数釣りのメバリングも楽しいが、4月ごろまでは大型メバルが狙えるため、一発大物を狙うメバリングにチャレンジしてみては。
<渡邉長士/TSURINEWSライター>


