女川港のイワシサビキ釣りで2時間60尾の入れ食いを堪能【宮城】海面が騒ぐほどの群れ来襲

女川港のイワシサビキ釣りで2時間60尾の入れ食いを堪能【宮城】海面が騒ぐほどの群れ来襲

宮城県の女川町にある女川港エリアでのイワシサビキ釣りの好調が続いているとの情報を聞いた。そこで11月16日(日)に釣行。日曜のため人混みを避けての釣りは難しいかも知れない。だがどうしてもイワシの梅煮が食べたい気持ちが収まらず出かけることにした。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・菅野裕基)

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堤防釣り 海釣り

女川港でイワシ狙い

同場所には10月30日にも釣行しており、その際にはイワシを約30尾ほど手中にすることができた。

前回同様の好釣果を期待しながら自宅を6時半に出発し、約40分ほどで釣り場に到着した。さすが日曜日だけあり朝早いのに堤防の上は車だらけ。これでは入る場所がないのではないか?と焦るが前回入った場所が空いていたので入釣することにした。

女川港のイワシサビキ釣りで2時間60尾の入れ食いを堪能【宮城】海面が騒ぐほどの群れ来襲女川港の様子(提供:週刊つりニュース関東版・菅野裕基)

当日の道具は、竿は13尺のヘラ竿、ミチイトはGT-Rトラウトエディション5lb。仕掛けはイワシ専科5号、マジックサビキケイムラ5号を用意。オモリはナス型2号を付けた。撒きエサはチヌパワーⅤ9、チューブ式のオキアミを消化目的で使いきることにした。

女川港のイワシサビキ釣りで2時間60尾の入れ食いを堪能【宮城】海面が騒ぐほどの群れ来襲近くには遊具施設もある(提供:週刊つりニュース関東版・菅野裕基)

イワシ集結で海面が騒ぐ

釣りを開始して30分くらいは何の魚信もなく、水面に見えるのはエサ取りのフグだけ。周りの人も竿が曲がる光景は見られず、まだイワシの群れは回ってきていない様子。それからしばらくしても状況は変わらず、トイレ休憩をすることに。

様子が少しずつ変わりはじめたのは、その帰り道のこと。下カゴ式のサビキを使用している家族連れの釣り人に、イワシが回遊してきたのか竿が曲がる光景に出会えた。思わず「回ってきましたか?」との問いに「えぇ、もうちょっとしたら大きい群れが来るかもしれません」との期待できる声をいただいたので釣りを再開する。

女川港のイワシサビキ釣りで2時間60尾の入れ食いを堪能【宮城】海面が騒ぐほどの群れ来襲入釣場所の様子(提供:週刊つりニュース関東版・菅野裕基)

その1投目に、1尾の単発だが型のいいイワシを手中にすることができた。それまでは撒きエサを足元にしか撒いてなかったが、左右と正面の沖目に5~6投ほど投げ入れた。すると効果があったのか、先ほどまで静かだった海面がバチャバチャと音を立てるほどのイワシが集まってきた。

あとはサビキをイワシのタナに合わせて釣り上げるだけのはずなのだが、そう簡単にはいかない。サビキバケの色やハリのサイズが合わないとタナが合っていても素通りされてしまうだけなのだ。釣具店でご当地カラーなどと呼ばれるサビキ仕掛けも販売されているので、確認したいところだ。

さらにイワシが集まりはじめると5本バリ仕掛けに5尾釣れてくることも多くあるので、仕掛けが絡まることもある。予備を含めて多めに用意したい。

鯉のぼり状態で釣れる

待望のイワシが集まり、サビキを垂らし竿先にオモリの重さを感じながら上下させるとすぐに魚信がある。撒きエサを撒きその中に仕掛けを入れて撒きエサと同調させると3連、または5連の鯉のぼり状態で釣れてくることも多くなってきた。

1つの群れが15~20尾ほどで固まっているが、釣れたイワシのハリ外しに手間取るとあっという間にいなくなる。スピーディーさが大事になる。

群れをキープしながら1時間もすると、クーラーに30尾のイワシが収まることになった。

女川港のイワシサビキ釣りで2時間60尾の入れ食いを堪能【宮城】海面が騒ぐほどの群れ来襲釣果の一部(提供:週刊つりニュース関東版・菅野裕基)

朝は気温が低く真冬用の防寒着を着ていたが、時間が経つにつれ防寒着要らずの気温になる。周りの釣り客もファミリー層が増えてたのがわかる。そのファミリーにも次々にイワシが掛かりあちらこちらから「アーッ!1匹逃げた」とか「こっちのは大きいよ」などと楽しそうな悲鳴が聞こえてくる。

私の隣にも釣り人が訪れ「隣に入っていいですか」と訪ねるので「もちろん」と言って場所を譲ることに。あまりの魚の集まり具合に「まるで水族館みたいだな(笑)」と話していた。

ヘラ竿を使用しているので、イワシが複数釣れてくると竿先が海面に刺さりイト鳴りしながら竿が曲がる。この感触がなんとも心地いい。

2時間で60尾キャッチ

2時間経過したところでクーラーにあるイワシを数えると、60尾ほど入っていた。これ以上釣っても捌くのに時間がかかるし意味がない。先ほど来た隣の人はイワシのツミレが楽しみなようでまだまだ釣る様子。私は残りの撒きエサもあとわずか。最後の撒きエサを投入し最後は単発ながら20cmほどのイワシを手中にして納竿した。

最後にやらなければいけないのは、堤防に残ったイワシの鱗や撒きエサの飛び散りを海水や真水を使い必ず掃除をしていく作業だ。持ってきたエサの残りや飲食物を堤防に残して帰る人もいるが、これではすぐに釣り禁止の看板が立てられてしまうので絶対に止めてほしい。

今回はわずか2時間で60尾のイワシを手中にしたため、事前に用意した昼飯を自宅で食べることになったのは嬉しい誤算だった。

周辺施設も充実

ここまで魚の寄りが凄い釣り場はそう多くない。駐車場、公園ときれいなトイレに別場所には手洗い水道を備え、コンビニと道の駅おながわはすぐ目の前にある。

さらには潮風を浴びた体をサッパリさせたい時は、女川温泉ゆぽっぽもあるので、至れり尽くせりとも言っていい。今シーズンは終盤に差しかかってきたので、また来シーズンにこの地を訪れたいと考えている。

なお、イワシの梅煮の味は堪らなく美味だった。甘辛い煮汁をかけられたイワシの身は柔らかく濃厚で、病みつきになること間違いなしだ。

女川港のイワシサビキ釣りで2時間60尾の入れ食いを堪能【宮城】海面が騒ぐほどの群れ来襲イワシの梅煮(提供:週刊つりニュース関東版・菅野裕基)

<週刊つりニュース関東版・菅野裕基/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
女川港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年12月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。