テーマは「放流日の翌日ってどうよ!?」。茨城県常総市にある小貝川吉野で11月21日(木)に約3tの新ベラが放流された。取材日は翌日。狙いのポイントにも入れて意気揚々とエサ打ちを始めたのだが……。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部・関口)
伝家の宝刀を抜く
11月20日(木)に約3t。さらに12月11日(木)にも約3tの新ベラ放流が予定されている小貝川吉野。
今回はその1回目放流を狙って、翌日に取材攻勢をかけた。事前に事務所スタッフから情報を入手し「放流直後であれば北桟橋先端でしょう」とのお墨付きをいただき、無事に同エリアに座ることができた。
ところがあろうことか先端を記者に譲り2席目に座った吉田。釣れなかった時の言い訳を準備したとも言えるが、まあ魚さえいれば1席目でも2席目でも大差はないだろう。まして吉田の隣に座る記者は、素人に毛が生えた程度の技量しかないのだから。
朝は冷え込んだ(提供:週刊へらニュース編集部・関口)放射冷却の影響で冷え込んだせいか、水面からは水蒸気が立ち上る。幻想的とも言える光景だったが、肝心のモジリがほとんど見られないのが気がかりで仕方がない。
仮に新ベラがエリア内に寄っているなら、モコッモコッとあちらこちらでモジリを出してもいいはず。吉田のセリフではないが「これはやっちゃったか!?」が朝イチの感想だった。
「長竿ですかねぇ」
それをオレに聞く?好きなようにやってくれよ。どうせエサは両グルテンなんでしょ?
「はい。大好きな釣り方なんで、昨夜からワクワクしてろくすっぽ眠れませんでしたよ」
ウソつけ!ところで宙?底?
「宙釣りです。ボクの伝家の宝刀ですから!」
両グルでスタート
モジリがないので探りを入れる意味で18尺竿を継ぐ吉田。エサはもちろん両グルで、タナは取りあえず1本半程度から始める。なお、ざっくり計測ではあるが水深は2本半強。
「関口さんも長竿ですか?」
伝家の宝刀に太刀打ちする気はないから、オレはあえてタナ1本前後を9尺竿でやってみるよ。それに放流直後は岸際回遊ってこともあるしね。
エサは両グルテン(提供:週刊へらニュース編集部・関口)「タックルはいつもの2年1組10号ですか!?」
うん、そうだけど。何か問題ある?
「いえ、べつに」
何だよ、意味深だな。
「それでもし釣れちゃうと、正直ガックリきちゃうんですよね。こっちは魚に合わせて細いハリスに軽めのハリとかでやってるのにって」
大丈夫だよ。人より多く釣れたためしなんて一度もないから安心しな。
記者に入れパク
ところが舌の根も乾かないうち、これが現実のものとなってしまう。
打ち始め当初は吉田も記者もジャミの動きしかなかった。ところが先に食いアタリが出始めたのは記者で、その後は回遊が回ってきたのだろうかプチ入れパクショーになってしまった。
「ほらね。だから言ったんですよ!」
魚に聞いてくれ!
吉田のほうも魚が回ってきたには来たが、アタリは散発で入れアタリにはほど遠い状況だった。
12月も放流予定(提供:週刊へらニュース編集部・関口)エサは1年以上前に買って未開封だったグルテン四季と新品のわたグルで配合はまあ適当。
「ダメですよ。そんなに古いの使ってちゃ」
でも釣れてるよ(笑)。
「釣れてても何でもダメなものはダメです!一般の人ならいざ知らず媒体関係者がそんないい加減なことやってちゃ大いに問題アリです」
吉田に叱られつつもプチ入れパクを楽しむ記者を見て、吉田もガマンの限界だったのだろう。
「ボクも竿を短くしまーす!」
伝家の宝刀が聞いてあきれるぜ!
次回も「放流日の翌日ってどうよ!?」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>


