大阪南港のメバリングで35cmチヌ顔見せ 謎のラインブレイクの正体はタチウオ?

大阪南港のメバリングで35cmチヌ顔見せ 謎のラインブレイクの正体はタチウオ?

我が子の顔は天使だとか、孫は目に入れても痛くないとかいうが、私にとっては何よりもメバルの顔がかわいい。メバル見たさにいてもたってもいられないようなシーズンが到来し、時間があれば平日であろうと釣行している。今回も長潮と悪い条件とわかっているにも関わらず、南港まで行ってしまった。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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長潮でもメバルを探しに

釣行日は11月14日。この日は、三年ぶりに運転免許が戻ってきて、新しく納車したバイクを飛ばしてフェリーターミナルへ。ちょっとひんやりした風を感じるだけで気持ちいい。これからこのバイクでどこまでも釣り遠征ができると思うと、スピードもむやみに上げてしまう。

しかし、最近の釣りがいいかといえば、実際そんなことはない。結構気まぐれで、サバが爆アタリした日もあれば、何も反応しない日もあり、アジはまともに姿を見せてくれないし、メバルの浮上はまだ確認できていない。正直言って、ちょっと退屈な状況である。まんじりともいかない感がある。

だが、そろそろこうして肌寒くなってくると、海水温がいい具合に低下して魚たちも動き始めるのではないかと、なんだかそわそわしてしまう。長潮でもメバルを探しに行きたくなるのは、ライトゲームアングラーの正直な心境である。

早いうちにチヌ浮上

日没後のエントリー。その前まではジグでサゴシ狙いをしていた人が多いようで、引き上げていく姿が目立った。ここからが私にすれば本番である。メバリングタックルで、おそらく渋いだろうから、まずはワームで様子を見ていく。

反応がない。一応30分、突堤を左右に何度も行き来しながらやってみたが、一切だめ。ちなみに先日までうじゃうじゃいた見えアジも、この日は幻のように消えていた。一体どういうバイオリズムなのか。

だが、ルアーをフローティングのプラグにかえてすぐに、チヌがつついてきた。35cm程度だ。フェリーターミナルのチヌというのは不思議で、これだけ目立つ釣り場でスレまくっているのに、結構反応がいい。私がいっとう小さいルアーを使っているせいかもしれないが、フィネスでの攻略に相性抜群だ。

大阪南港のメバリングで35cmチヌ顔見せ 謎のラインブレイクの正体はタチウオ?チヌが一枚(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

沈黙の間にもアタリが…

そこからはさすがに長潮、長い沈黙に入った。

ほとんど潮がうねりを見せていない。長潮とは、潮が滞留している状況のことを言うらしいが、見ている限りまさしくそんな雰囲気である。ちなみに若潮とは、その潮が入れ替わっていくタイミング。それなら釣れるんじゃないかと思うが、若潮もそんなにいい潮ではない。釣りはそう単純ではないものだ。

しかしそんな沈黙の間にも、ふとアタリがきたりする。どちらもフローティングのプラグへのアタリ。どちらもノセきったはずだが、ラインブレイクした。これが不可解なところで、私は実は先日から夜の釣行でやたらとルアーを切られている。

タチウオがいるのか、何なのか――ちょっといい加減にしてほしい。ちなみにこのあとも二回釣行に行ったのだが、合計で5本切られた。何かが確実に悪さをしている。

ちょっとこれ以上ルアーを失うのはごめんなので、ワームにかえたところ、回収直前、ド足元で強い引き込みがきた。これはメバルとかカサゴとかじゃない。おそらくデカいシーバス。「ああ、やめて」と言ってる間にブレイクした。

大阪南港のメバリングで35cmチヌ顔見せ 謎のラインブレイクの正体はタチウオ?結局チヌ一枚(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

見えシーバス多し

とりあえずチヌの釣果は得られたわけで、悪い潮だし、明日も明後日も釣りに行けるので、ここで引き下がることにする。記念すべき運転免許復活の最初の釣行に、からがら魚をつけられてよかった。これくらいにしておくことだ、と自分を慰める。

大阪南港のメバリングで35cmチヌ顔見せ 謎のラインブレイクの正体はタチウオ?ありがとう、チヌ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

それにしてもこの日は見えシーバスの姿が本当に多かった。おそらく合計で20尾近く見たはずだ。相手もこちらの姿が見えているから滅多なことでは掛からないのだが、もちろんシーバスアングラーにとっては最高の景色といえるだろう。南港で夜釣りするなら今はシーバスですよとアドバイスしたい。

 

<井上海生/TSURINEWSライター>

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