注目の次世代リング『トルザイトリング』のメリットとデメリット フィネス派に好適か?

注目の次世代リング『トルザイトリング』のメリットとデメリット フィネス派に好適か?

ロッド性能を語るうえで欠かせない要素が「ガイドリング」です。その中でも近年、バスアングラーから特に注目されているのが FUJI の“トルザイトリング”です。SICリングをさらに進化させた次世代リングであり、軽量化・感度向上・ライン放出性能の高さなど、多くのメリットがあります。一方で価格の高さや扱い方による弱点も存在しますので、本記事ではバス釣りの実釣目線でトルザイトリングの特徴を詳しく解説します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・盛田亮祐)

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盛田亮祐

琵琶湖付近の釣具屋さんで釣具商品アドバイザーとして勤務しております。豊富な知識と経験をベースに、バスフィッシングに関わる有益な情報を発信してまいります。

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ブラックバス ルアー&フライ

トルザイトリングとは

トルザイトリングは、FUJI が開発した薄肉セラミックリングです。従来主流だった SIC よりも強度が高く、同じ強度を保ちながらリング自体を40%前後薄く加工できます。

その結果、ガイド全体の軽量化に大きく貢献し、ロッドの操作性・感度・キャスト性能を底上げします。軽量リグを多用する現代バス釣りにおいて、まさに“フィネス特化”の素材といえます。

注目の次世代リング『トルザイトリング』のメリットとデメリット フィネス派に好適か?トルザイトリングはフィネスな釣りが得意(提供:TSURINEWSライター・盛田亮祐)

トルザイトリングのメリット

ここからは、トルザイトリングのメリットを解説します。

軽量化による操作性向上

ロッド先端のガイドが軽くなることで振り抜けが軽快になり、シェイキングやラインスラックを使った釣りが圧倒的に楽になります。ネコリグや小型スモラバのような繊細な釣りでは、この軽さが大きなアドバンテージとなります。

注目の次世代リング『トルザイトリング』のメリットとデメリット フィネス派に好適か?軽量で操作性が良い(提供:TSURINEWSライター・盛田亮祐)

超高感度化

ロッドの余計な重さが減ることで振動伝達効率が上がり、ボトムの質感やショートバイトを拾いやすくなります。風がある状況でもラインの動きが分かりやすく、フィネスを多用するアングラーほど恩恵が大きくなります。

糸抜けの良さによる飛距離アップ

薄肉構造により内径が広く取れるため、ラインの抵抗が少なくスムーズに放出されます。軽量ルアーのキャストが安定し、飛距離が伸びやすい点も特徴です。

トルザイトリングのデメリット

感度や飛距離に優れる一方で、トルザイトリングにはデメリットも存在します。

非常に高価

ガイドの価格が高く、ロッド全体の販売価格に直結します。SICモデルと比べて1〜3万円以上差がつくことも珍しくないため、予算との相談が必要です。

衝撃に弱め

素材自体は強いのですが“薄い”ことで衝撃には弱い面があります。車載中にぶつけたり、足で踏んだりすると割れるリスクが SIC より高くなりますので、丁寧な扱いが求められます。

ヘビーカバーではメリットを感じにくい

パンチング・フロッグ・ビッグベイトなどパワー重視の釣りでは、トルザイトの軽さや糸抜け性能の恩恵が薄く、耐久性を重視した SIC のほうが安心です。

トルザイトが向く釣り

ネコリグ、ダウンショット、スモラバ、ノーシンカー、ミドスト、ライトプラグ
→軽量リグ・接地感重視・高感度が必要な釣りと抜群に相性が良いです。

注目の次世代リング『トルザイトリング』のメリットとデメリット フィネス派に好適か?トルザイトは軽量リグを得意とする(提供:TSURINEWSライター・盛田亮祐)

トルザイトが向かない釣り

パンチング、フロッグ、ビッグベイトなど、強度・耐久重視の釣りでは SICのほうが安定します。

まとめ

トルザイトリングは、軽さ・感度・糸抜けの3点を極端に高めたハイエンド仕様です。フィネスを武器にしたいバスアングラーにとって、釣果へ直結するパーツといえます。

一方で価格・衝撃への弱さ・ヘビーゲームとの相性などデメリットもありますので、自分のメインスタイルに合わせて選択することが大切です。

<盛田亮祐/TSURINEWSライター>

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