テーマは「川ベラでも狙ってみますか！」。千葉県八千代市を流れる印旛新川で開始早々から美ベラをゲットしたが、その後はジャミと流れに苦戦を強いられる吉田だった。
（アイキャッチ画像提供：週刊へらニュース編集部・関口）
TSURINEWS編集部
流れとジャミに苦戦
千葉県八千代市を流れる印旛新川の中流域。桑納川吐き出し下流側で、開始早々に尺2寸クラスの美ベラをゲットしてしまった吉田。
「この時間に出るなら今日はいい釣りができそうですね」
だね。オレのほうもアタらないかぁ……。
ところがファーストヒット以降の吉田に待ち構えていたのは、それまでよりも激しくなったジャミ攻撃だった。
釣り方は竿18尺で両グルテンの宙釣り。タナは1本半を基準に、たまにエレベーター。一方、竿同尺両ダンゴドボンの記者には弱い微動があるだけで決めアタリはほとんどなかった。おそらくはドボンなのでジャミの動きがウキに現れていないだけだと思われる。
どうする？底釣りに変えるかい？
「いえ。このまま宙釣りを通します。それに今日は両グルテンと決めていたのでダンゴエサを持ってきてないんです」
そうなんだ。でもマジでどうするよ。
「ちょっとエサを替えてみます。とにかく今のままではエサ持ちが悪すぎますから」
時期尚早か？
これまではグルテン四季50cc＋新べらグルテン底50cc＋わたグル25cc＋水150ccだったが、それを新べらグルテン、新べらグルテン底、アルファ21が各50cc＋水150ccに変更。さらにハリ付けもひとまわり以上大きくしてジャミ攻撃に対処する。
んで、どうよ。エサ変更の効果は？
「うーん……、何とも言えません。多少は持つようになった感じはありますが、相変わらずです」
ブレンドを変更（提供：週刊へらニュース編集部・関口）吉田のウキを見ていると変更前はエサの芯をやられてしまい、ウキは動くがエサが持たない。対して変更後はツンツンとしたジャミ特有の動きは減ったものの、エサの芯が崩壊を始めるとスーッとトップが戻ってしまうそんなイメージだ。
つまりバラケ性をよくし代わりに硬さでエサを持たせようとしているわけだよね？
「そうですね。加えてハリ付けも大きくして時間を稼ぐみたいな」
なるほどね。でもこう言っては何だけど、効果は薄いみたいね。
「そうなんです。何だから朝よりもジャミ攻撃が激しくなった気がしてなりません。やはりまだ時期尚早だったかもしれません」
そもそも印旛新川のトップシーズンは真冬じゃなかったっけ？
「長竿ドボンなら確かにそうですが、宙釣りなら秋もいいはずなんですが、ちょっとまだ水温が高すぎかもしれません」
そういえば昔、ここよりずっと下流の村上橋周辺では宙釣りで釣れていた時期があったよね？
「そうなんです。しかも今時分だったと思うのですが、温暖化の影響かもしれませんね」
寒さにノックアウト
ジャミだけならまだしも10時を過ぎると風が強くなり、流れも加わって宙釣りには厳しさが増すばかりとなった。
ではドボンの記者はどうなのか？
それが相変わらず強いアタリはゼロ。たまに竿を上げた時にジャミがスレ掛かりしてくる程度で釣れる感じがしない。加えていつまでたっても太陽が顔を出さないので気温が上がらず寒い。
「関口さんはダウンパンツを履いて来なかったから余計に寒いんじゃないですか？」
そうなんだよ。日中は晴れ予報だったから油断しちゃったよ。
宙なのにカメ（提供：週刊へらニュース編集部・関口）防寒バッチリだが流れとジャミでどうにもならない吉田と、ウキは動かず寒さが限界の記者。2人の意見が一致した14時過ぎ「1枚出たからオッケーでしょ」と都合のいい言い訳をして納竿。
「関口さん、次は釣れる釣り場でやりましょうよ！」
だね。次は寒さに負けないよう防寒対策をばっちり整えて、よさげな釣り場を見繕ってみるよ。
「よろしくお願いします！」
次回は「放流日の翌日ってどうよ！？」です。
＜週刊へらニュース編集部・関口／TSURINEWS編＞
印旛新川
