普段は海でのカヤックフィッシングを楽しむ筆者が、湖でのワカサギ釣りに挑戦。足漕ぎのホビーカヤックとワカサギ釣りの相性の良さに驚愕!爽やかな湖上の風に吹かれながら快釣となった模様をレポートします。
【あなたの釣りライフが変わる!『カヤックフィッシング特集』を読む】
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福永正博)
カヤック出艇に必要な手続き
「さあ、出発!」……と、その前に芦ノ湖でカヤックを出す場合には手続きが必要なんです。まずは、芦之湖漁業協同組合の横にある芦の湖水産センターにて、カヤックの出艇手続きを行います。
「之」と「の」が違うところが興味深いですが、理由は不明です。住所や氏名、連絡先などを記入して手続き料1,000円を支払い、「自家用船出航帰港届」をもらえば手続きは完了。
漁協と水産センター(提供:TSURINEWSライター・福永正博)遊魚券も必須!
それに続けて、遊漁券もその場で購入します。芦ノ湖の遊漁券は1日1,800円。窓口で手続きをするついでに、カヤックを出す場所や釣れているポイントなどを訊いたところ、とても親切に教えてくださいましたよ。
受付時間に要注意
一つ注意しておきたいのが、受付が8:30からという点。残念ながら、カヤックで朝マズメの芦ノ湖で釣りをすることは不可能なんですよね。ただし、見方を変えればそこまで朝早く起きる必要がないとも言え、「日の出とともに出艇だ!」 と気合を入れすぎず、ゆったりとした釣行を計画すると良いでしょう。
受付は8時30分から(提供:TSURINEWSライター・福永正博)当日の気温と服装
出艇の手続きを終え、段差の先にある浜にカヤックを降ろして荷物を積み込み、全ての準備は完了。気温は19度で、上下ラッシュガードの夏仕様のウェアリングで涼しく感じられる気持ちの良い天候です。
芦ノ湖名物の海賊船とアウトバックのツーショットをカメラに収めて、時刻は9:15。無事に出艇することができました。
海賊船をバックに出艇(提供:TSURINEWSライター・福永正博)早々にワカサギの群れ発見!
カヤックを漕ぎだして間もなく、桟橋のすぐ沖付近でいきなり大きな群れを発見し、早速仕掛けを投入します。
赤い部分はワカサギの群れ(提供:TSURINEWSライター・福永正博)早々に1匹目のワカサギ!
着底後、チョンチョンと誘いを入れて、しばしポーズ。すると、ロッドにピクピクという感触があり、幸先良く1匹目をキャッチできました!
初めてのカヤックワカサギ釣りで痛恨のノーフィッシュを経験し、ワカサギよりもスレていた筆者の心も一安心です。
ワカサギをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・福永正博)魚探で群れを追う作戦
リズム良く20匹ほどキャッチしたところで、「このポイントで落ち着いて釣ってみようかな」と、おもむろにアンカーを降ろした途端、ワカサギの群れは移動し反応ゼロに。
しかたなくアンカーを回収し、少し移動すると再び群れに当たりポツポツと数匹追加しますが、ハリを外している間にも群れは離れてしまいます。
そんな状況が続くためアンカーを打つのはあきらめ、ワカサギの群れを魚探で見ながら追っていく作戦に変更。ただ闇雲に漕ぎまわっても効率が悪いので、反応が多い水深13〜15m付近に沿って重点的に探索します。
ポイント移動でワカサギ入れ食い!
この時点での釣果は50匹ほど。123匹の自己記録更新はどうにか達成したいところです。そして、しばらくワカサギを見失う時間帯があり焦ったものの、対岸に移動すると本日最大の群れを発見しました!
ワカサギの大群が回遊してきた!(提供:TSURINEWSライター・福永正博)ボトムから表層付近まで群れが広がり、仕掛けを落とせば釣れる、まさに入れ食い状態です。
6連掛けも達成
オモリが底に着く前に、フォールの最中でも次々にアタってくるので、着底がよくわからないほど。そんな調子で、6連掛けを含め着々と数を伸ばすことに成功しました。
連掛けを体験!(提供:TSURINEWSライター・福永正博)その後、夢中で楽しんでいるうちに時刻は16:00に。アタリも遠のきだしたため納竿としました。
最終釣果
最終釣果は140匹。朝から夕方まで粘ったわりには少ないと思われるかもしれませんね。ですが、筆者はまだワカサギ釣りを始めたばかり。同じ日に、ボートから500匹以上釣った人がいたことを気にしてはいけません。マイペースに数を伸ばしていき、チビチビと記録を更新することにしましょう。
当日の釣果(提供:TSURINEWSライター・福永正博)反省点
次回もっと良い釣果を出すための、反省点・改善点はハッキリしています。
まず何より反省するべきは、トラブルが多くて手返しが悪かったこと。ハリ数が多いので、ワカサギを外している最中に服に刺さったり、リーシュコードなどに絡んだりして、もったいないタイムロスが多すぎました。筆者の慣れの問題でもあります。
改善策
改善策は、ズバリ「仕掛けをカヤックの上に持ってこない艤装」です。ハリ外し付きのバケツを水上にせり出すようにセットし、ロッドホルダーの位置も調整すれば、不意のハリ刺さりはグッと減るはずです。
手漕ぎカヤックではパドリングの邪魔になって難しい艤装ですが、足漕ぎカヤックならば可能でしょう。次回までの課題ですね。
ワカサギ釣りと足漕ぎカヤック
今回、あらためて感じた足漕ぎカヤックのメリットは、「小移動のしやすさ」。ロッドを手に持ったまま、ペダルを踏み込むという最小限の動作だけで移動できるのは、他には無い足漕ぎカヤックならではの大きなアドバンテージです。
セイフティフラッグは必須(提供:TSURINEWSライター・福永正博)攻めの釣りが可能!
ボートワカサギの常連さん達も、アンカーを打たずこまめに流し直す方が釣果を伸ばしているとのこと。足漕ぎカヤックなら、流すどころか群れの上に居続けることも可能なはずです。ワカサギの群れを常に追いかけまわす、「攻めの釣り」に足漕ぎカヤックは最適でしょう。
淡水カヤックフィッシングの魅力
今年になって、湖でのカヤックフィッシングデビューした筆者ですが、澄んだ水に浮かぶのは本当に気持ちが良いものです。とくにワカサギ釣りは、釣果が出やすいながらも奥が深く、ハマる要素が満載です。もっと装備を充実させて、次回はさらなる釣果を目指したいですね。
また、淡水でのカヤックフィッシングは道具類の塩抜きが必要なく、片付けが格段にラクなのも良いところ。沼系のマッディウォーターはともかく、芦ノ湖のようなキレイな湖なら軽く水気を拭くだけなので、筆者と同じ面倒くさがりの方にもおすすめしますよ。
次はレイクトラウト大会へ!
最後に、この記事が掲載される頃には、本栖湖で開催されるレイクトラウト釣り大会にホビーカヤックで出場しているはずです。釣果に関わらずその模様をレポートする予定ですので、お楽しみに!
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<福永正博/TSURINEWSライター>
芦ノ湖

