タイラバの魅力に取り付かれて早4年、今春はマダイに全てを注いでいる。
それは普段釣りをほとんどしない友人に大ダイを釣らせてあげたいということと、新調したサオで大ダイを掛けてから、さらに楽しくなったからだ。
冬の渋い時期からいろんな地域で釣行を重ね、今回ようやく玄界灘で春のマダイを狙う日がきた。
狙うは春の大マダイ
4月20日、友人2人を連れて福岡市中央区・伊崎漁港からマリブエクスプローラーに乗船。
釣り場まで1時間弱、水深は60m強。
船長の話では、お昼前に潮が止まるので午前中が勝負とのこと。
私がいつも最初に使用するタイラバヘッドは、決まってタイドブレーカー(DAIWA)のゴールド。
これまで使っていて実績が高く、信頼できるからだ。
正直なところ、釣りを開始する前から何のカラーやシルエットでアタるかは分からない。
まずは自信がもてるものを使用し、あとは船全体でアタりだしてから様子を見て替えていくことにしている。
ハリには、ちょん掛けするだけでボリュームが即座にだせるカーリービーム(DAIWA)を装着した。
堂々としたスタイルにうっとり
潮はそこまで行っていないが風が少々吹いており、ドテラで流している船はちょうどいい速さで押され、タイラバヘッドは80gで十分底が取れる。
開始早々から2人にアタったが、どちらも痛恨のバラシ。
ショートバイトではなく、しばらくやり取りしてからのバラシだったので、食い気はあるが掛かりが浅いと思われる。
そう時間がたたないうちに、私にもヒット!
私はいつも小バリを使用し、掛けるというよりも乗せる釣りをしているので、このときの食い気に合っていたのか唇にしっかりと2本刺さっていた。
またフルソリッドのサオを使っていたので、バラシを防いでくれたように思う。
30cmとサイズは小さかったものの、うれしい1尾だ。
しかし船長からは「このサイズが釣れるのは逆に珍しい」と言われてしまい、私の目標サイズはさらに伸びてしまった。
この日はアタリがかなり少なく、アタればすべてヒットに至るがバラシが目立った。
全体釣果としては10ヒットして5尾しかキャッチできなかったほど。
そんな状況の中でもタイラバ2回目の友人が81cmと72cmの特大マダイを釣り上げ、自己記録を大幅に超すサイズに驚きとうれしさを隠せない様子だった。
私は3ヒット2キャッチ!
ゴールドでアタらなくなってからは九州特注イカチャートのヘッドと大きくカラーを替え、途端のヒットだった。
ユニットも食い渋りのときに効くといわれている中井チューンに替えたことが良かったのかもしれない。
多くのバラシを見ていたのでドラグは緩めでサオの軟らかさを生かし、無理をせずにいなしてやり取りを行った。
大ダイと思わせるたたきに何度もヒヤヒヤさせられたが、軽いサオで疲労を感じない上に強度もしっかりあるので、捕れる自信があった。
キャッチしたのは75cmの大物。
真っ黒でかっこいいオスの姿に惚れぼれした。
そして思い描いていた通り、小バリが2本とも上下の唇に刺さっていた。
この納得できる桜ダイに、私にもようやく春がきた気がした。
タイラバからエギングにチェンジ
午後をすぎ、そろそろ潮が行きだしてもおかしくない状況だったが、いつまでたっても動きだすことはなく、タイラバヘッドを60gに落としてもほぼバーチカルにラインが入る状態が続いたので、3時前からエギングをすることにした。
船長は「今年はまだエギングはしていないから調査」とのことだったが、なんと1投目から大型アオリイカが上がった。
約2時間で船中1.5kgを頭に14尾の好釣果。
エギングに慣れていない友人もキャッチすることができ、笑顔を見せてくれた。
マダイは船中5尾。
しばらくは安定して釣れる上、アオリイカはさらに状況が良くなるため、春をすぎてもますます楽しめそうだ。
<週刊つりニュース西部版 秋丸美帆/TSURINEWS編>