紀伊半島で幻の魚『クエ』を釣る!ルアーで居場所を探りエサで釣るも一筋縄ではいかず

紀伊半島で幻の魚『クエ』を釣る!ルアーで居場所を探りエサで釣るも一筋縄ではいかず

その希少性から幻の魚とも言われるクエだが、紀伊半島の釣り場では時折釣果情報を耳にする。果たして身近な漁港から狙って釣れるものなのか、幻の魚を追いかける夏の釣行をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

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稲垣順也

全国津々浦々、釣りは魚種、ジャンルを問わずなんでも好き。釣りを通して味わえる喜びと感動を多くの方に知って頂ければと思います。

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堤防釣り 海釣り

本命クエのアタリ到来!

7月26日、この日もルアーで子クエの反応があったポイントでブッコミ釣りを開始。夕方開始早々30cmを少し超えるサイズのクエをキャッチし幸先の良いスタート。暫くして同サイズを追加。ようやくキープできるサイズをキャッチでき今日は何かが違うと感じていた。

紀伊半島で幻の魚『クエ』を釣る!ルアーで居場所を探りエサで釣るも一筋縄ではいかず小型クエ手中(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

日が傾いた時間に竿先に小さなアタリが出た為、竿を手に取りドラグを閉めているとすごい勢いで走り出し、ピタッと止まったが根に入られてしまった。魚が動く感触はあったが、根から出せず、フロロカーボンラインの14号ハリスがブレイクしてしまった。

恐らく本命のアタリであろう、やはりショアジギングタックルの流用では無理があり見直しが必要と感じた釣行であった。この釣りを始める時、実家に置いてきた石鯛竿を取りに戻るか悩んだが、とりあえずで始めてしまった事を後悔した。

クエ狙いは簡単ではない

現時点での見解として、私の住む和歌山県南部でも身近な漁港にクエは少ないが居る事は居るようだ。ただ、狙うとなるとすぐに行ける地元ならいいが週末に遠征して狙うのは少し厳しいと感じる。

実は愛知県在住時にも三重県や静岡県に遠征して狙っていた時期があるが、狙うポイントが定まらず、ウツボやクロアナゴは釣れたもののクエは小型すらキャッチできずに終わって諦めた過去がある。私的には遠征してクエを狙うのであれば、ルアーでロックフィッシュ全般ハタ系多魚種狙いで小型のクエが混ざればラッキーくらいが楽しめると思う。

クエ狙いのタックル

以前狙っていた時期に知人からクエ釣りはサイズが選べないと言われていた。若い頃は無知が故ビッグベイト用のバスタックルにライギョ用ラインとリールを合わせて狙った事があるが、その際、「大型がヒットすればタックルを失うか、自分が海に引きずり込まれる」と忠告を受けていた。大型になれば20キロを超える魚である。今にして思えば安易な考えであった。

道具揃えて出直し

今回もバラシからショアジギング用の流用は止め、タックルを準備してから出直す事にした。ハリスについて、クエ狙いの人に聞いた話だが、フロロ20号を使っていても獲れない事が何度もあり、太くすると途端に食いが悪くなるそうだ、大型を獲るならワイヤーが一番だが、食いは悪くなる。クエは歯が鋭い上に瞬発力も凄まじく一気に根に持って行く魚で食わせと強さのバランス取りが難しい。

今回、目標サイズのキャッチには至らなかったが、まだ手が届かない大物に期待して道具を準備し、場所、釣り方、仕掛けを色々考えている時間は釣りをする中で一番楽しめている時間だと思う。

釣行の注意点

狙えるフィールドが身近になった今、目標のサイズが釣れるまで諦めずに頑張っていきたい。最後にこれから堤防でクエを狙おうと考えている方へ、紀伊半島では非常に確率の低い釣りで、一から始めると宝くじを当てるような釣りになる。

私のように後で後悔しない為にもタックルはしっかり考えて挑んでほしい。マナーは守り、地元の方とのコミュニケーションも取りながら楽しんで頂ければと思う。

<稲垣順也/TSURINEWSライター>

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