今回はオバマリグを使用したマイカ狙いの基本と好釣果を上げるためのポイントを、8月2日に福井県・越前町白浜漁港から出船している福丸へ釣行した際の様子と併せて解説したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)
集魚灯点灯後からラッシュ突入
午後7時を回ったところで集魚灯が点灯。しばらくすると魚探にベイトの反応が出るようになってきた。そこで鉛スッテを20号に変更し、30m付近を狙う。しばらくするとティップ(穂先)を明確に押さえ込むアタリで、まずは当日1匹目のマイカがヒットした。
ダブルも多かった(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)このヒットを合図に、船中で一気にアタリが増え、船中あちこちでマイカがヒットする。マイカの反応が増えて、同船のメンバーは各々の狙い方でマイカをヒットさせている。
マイカの基本の狙い方
マイカの狙い方には大きく分けると、(1)誘い上げ、(2)誘い下げ、(3)テンションフォール、(4)ロングステイがあり、(1)~(4)を組み合わせて狙うのが基本となる。
比較的簡単なのは誘い上げ&ロングステイで、ジギングのワンピッチジャークのようなリーリングで、深いレンジから浅いレンジへマイカを誘い上げる。狙うレンジ=アタリが出ているレンジの数m下へ仕掛けを入れ、狙いのレンジまで誘い上げて仕掛けをステイさせてアタリを待つ。
ハイペースでヒット(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)その逆の狙い方となるのが、誘い下げとテンションフォールを組み合わせだ。テンションフォールはリールのクラッチを切って親指でスプールを押さえ、少し(1m前後)ずつラインを出しながら浅いレンジから深いレンジへ落として狙う。
マイカはホバリングのようなイメージでスッテを触ることが多く、ステイではアタリが出づらい。一方テンションフォールでテンションをかけながら、少しずつ仕掛けを落とし込んでいくことで、ティップが戻るアタリなど多彩なアタリが出ることが多いので、より積極的にアタリを引き出していく狙い方と言えるだろう。
マイカ手中(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)上記の狙い方を組み合わせて、誘いの幅や強さ、ステイの時間、ロングステイ後のテンションフォールなどを組み合わせることも有効である。
私は基本的に、スッテをあまりステイさせずにアタリを引き出したいのでテンションフォールを多用するが、最近はロングステイの方がイカの反応が良い日が多く、状況にもよるがロングステイメインで狙った方が、釣果が上がっている日が多いように感じている。
軽いスッテも準備しよう
福井でのイカメタルでは15~20号の鉛スッテの出番が多いが、マイカのレンジが上がってくると、時には10mより浅い水深での空中戦となる。こうなると10号前後の軽い鉛スッテの出番だ。
軽い鉛スッテはシルエットを小さく見せることができ、フォールスピードもゆっくりとなる。浅ダナ狙いでは、軽い鉛スッテで狙った方がアタリの数が多くなる傾向にある。浅ダナでの釣りも想定して、10号前後の軽いスッテも数本ボックスに準備しておくと良いだろう。

