手がかじかむ寒いような季節でも、ある都市河川では温排水によりぽかぽか陽気。水面から湯気が立ちのぼり、手をかざすと熱いほどの水温。毎日温泉に浸かっているような魚、ティラピアを今回はルアーで狙った。
良型ティラピアHIT!
そんなはずはないと、そこから360度テーブルターンさせると、突然大きな捕食音とともにサオ先が引き込まれた。すかさずフッキングすると、ロッドが大きく弧を描く。
ドラグは調整してあるが川幅が狭く、サオ先がカルバートのエッジに近接しているため、PEラインが擦れたら一発でブレイクしてしまう。
すると急に魚の進む方向が上流に変わった。すると、フッと軽くなり嫌な予感。慌ててリールを巻く。
タイミングを見計らって抜き上げると、40cmのティラピアだった。
その後も、同じパターンで同サイズをもう1匹と、32cmのコイを追加し、午後10時に納竿した。
<週刊つりニュース中部版 APC・丹羽祐介/TSURINEWS編>
荒子川